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名車図鑑 歴史に名を残す往年のバイクの名車・旧車。その開発秘話に迫る。
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名車図鑑 カワサキ W650
 W650 1966-2005
KAWASAKI W650
KAWASAKI W650 1995-2005  
「大排気量車のカワサキ」
その確固たるイメージを作り上げるに至った
いわば“初めの一歩”たるバイク
それが「W」シリーズだ
40年の時をさかのぼる名車「ダブワン」
伝統のネームを現在によみがえらせた「W650」
連綿と続くパラツインスポーツの
今昔を振り返っていこう
KAWASAKI W650
KAWASAKI W650
 1966年。まだ世界にマルチ・ナナハンが誕生する以前の話。W1(ダブワン)と呼ばれた、カワサキが誇る堂々の650ccバイクが登場し、当時国内最大のビッグバイクとして君臨した。先進の英国車(BSA)を手本としたOHVバーチカルツイン(直立2気筒)の空冷エンジンを搭載。ミッションは4速、右足チェンジの別体式だった。風格あるフォルムとともに、図太い出力特性がもたらすドッシリとかつ迫力のある乗り味で、W1は多くのユーザーのあこがれの存在となる。
 その前身となったのは60年デビューのメグロK1(500cc)。川崎航空機工業(現・川崎重工)に吸収された後、熟成を受け1965年にカワサキブランドのK2が登場。すでに国内最大のバイクであり、当時の白バイに活用されたことでも有名だ。これをベースに新開発された試作車であるX650を経て、W1が誕生した。「ビッグバイクに強いカワサキ」の素地とイメージは、そのときから育まれ始めている。
 W1はアメリカ市場を意識した製品としても有名。その後ツインキャブとキャブトンタイプのマフラーを装備してパワーアップ。18インチだった前輪を19インチにサイズアップし、セパレートメーターの採用など、外観デザインもリファインを受けW1スペシャルとして登場した。さらに「サムライ」(2サイクル350ccのA7SS)風ファッションをまとい、左側アップマフラーを採用したビッグスクランブラーのW1SSも投入された。
 250ccクラスのバイクですら、まだまだぜいたく品だった当時の国内市場で、「ダブワン」はバイクファンにとってまさに夢の存在であり、運良くオーナーになれた人にとっては、至高のステータスシンボルとなりうる逸品だったわけだ。ちなみに当初公表された最高速度はもちろん国産最速の180km/h。価格は32万8000円だった。
 69年には世界のバイクシーンを塗り替える4気筒マルチのホンダCB750Fが登場。世のなかの流れはマルチ化と大排気量化に目が向いていった。しかしダブワンに対するユーザーのラブコールは根強いものがあり、71年の東京モーターショーで大幅な熟成を果たした650W1スペシャル(W1SA)をリリース。
 リンク機構を介して通常の左足チェンジ方式を採用。赤黒ツートーンのタンクやブラックアウトされたシリンダー冷却フィンなどの豪華な雰囲気は、大人のビッグバイクとして独自の風格と魅力を放っていた。さらに73年にはフロントにディスクブレーキを装備した650RS(W3)を投入。このモデルを最後に「ダブワン」としての歴史にはいったん幕を閉じることになったのだ。
 やがて時代が移ろい、ダブワン伝説を背景にオールニューデビューを果たしたのが99年登場のW650だ。
 ネイキッドブームが定着した国内市場にカワサキが持つ「W」ブランドを復活。新時代の空冷バーチカルツインエンジンは他に例のないベベルギヤによるバルブ駆動を採用したOHC方式。オーソドックスなフォルムとたたずまいは、新鮮な話題を提供してくれたのだ。
 ちなみにパフォーマンス的には、ズ太さよりも高速まで軽快な雰囲気で吹け上がる乗り味が身上だ。だれでも気軽にかつ優雅にストリートライディングが楽しめる仕上がりが印象的。
 セルモーターで始動できるが、キックスターターを備えているのも貴重。ローハンドル仕様が加えられたのも嬉しい特徴のひとつだ。
 かつての日本のバイク史に輝いた「ダブワン」があったからこそ大きな話題と注目を集めることに成功。そこにはカワサキならではの歴史と独自のブランド力が存在しているのだ。
写真=堤 晋一 文=近田 茂
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