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名車図鑑 ホンダ ゴールドウイング
 ゴールドウイング 1974-2003
GoldWing
GoldWing 1974-2003  
追随を許さない絶対的で圧倒的な存在感
高速道路でのふたり乗りが解禁となり
改めてそのクルーザーとしての資質に注目が注がれる
余裕の高速巡航から、ワインディングをもさらりとこなす
ゴールドウイングの過去から現在を紐解いてみよう
GoldWing トランス・アメリカンマシンとして確固たる地位を築き、今やライバルなき独壇場の人気を獲得したGL1800ゴールドウイング。そのルーツを探ると、今から30年前、ホンダが誇る大型スポーツバイクのフラッグシップとして海外市場をターゲットにしたGL1000ゴールドウイングの誕生にたどり着く。
 75年5月に登場。ほかに例をみない水冷縦置き水平対向4気筒1Lエンジンを搭載し、海外のバイクシーンにも大きなインパクトを与えた。当時オーバーナナハンは国内発売はされない時代だっただけに、日本のユーザーにとっては、縁遠いモデルではあった。しかし二輪車の頂点を目指した1台として注目され、アメリカを始め海外市場では、経済的にユトリのあるお金持ちがチョイスする高級バイクとしてのイメージを開拓することに成功した。
 世界を驚嘆させたCB750Fourのデビューから6年。大排気量マルチスポーツの頂点は、すでにカワサキのZー1(900cc)にお株を奪われていただけに、ホンダにとっては、さらなる飛躍をめざすプレミアム商品の投入が必要だったわけだ。他社製品を凌駕し業界のリーダーとして誇れる製品の開発を決定し、「大人が乗りたがる」をキーワードにまさに「キング・オブ・モーターサイクル」としての大いなる志と情熱を投入。それがほかに例を見ないモデルの誕生へと帰結した。
 当時からフラットツインならBMWが有名だったが、フラットフォアの量産モデルはまさに唯一の存在。シート下に燃料タンクをレイアウトし、エンジンとともに重心高を低くするデザインを徹底。通常のタンク部分はダミーとして収納スペースを設けるなど、数々の新機構が採用されていた点も見逃せないところだ。
 中低速トルクを重視したエンジンは、カムシャフトをコッグドベルトで駆動し、抜群の静粛性を発揮。縦置きクランク特有のトルクリアクションを軽減すべく、発電機を倍速で逆回転させるなど、スムーズで扱いやすく快適な乗り心地を達成。それまでのオートバイにはなかった異次元の乗り味を提供した。エンジンを停止するとガソリンの供給も止まる、安全性や環境面にも気配りされた上質なモデルとしての先進性でも当時一級の技術力を披露。ボア・ストロークが72×61・4mmの1Lエンジンは80馬力/7500回転の最高出力と8.3kg・m/6500回転の最大トルクを発揮した。ただこの初代モデルは、今言うところのビッグネイキッドスポーツ。現在のゴールドウイングが形造られる原型となったのは、エンジンが1.1LにスケールアップされたGL1100ゴールドウイングのインターステートだ。
 79年10月に登場したインターステートは、ネイキッド標準モデルをベースに大型フェアリングとサイド&テールボックスを装備。ポリカーボネイド製のスクリーンやヘッドライト光軸調節機構を採用。エアベンチレーション付きフェアリングも特徴。エンジンはボアを75mmにアップした1085cc。最高出力は81馬力/7500回転、最大トルクは9.2kg・m/5500回転を発揮した。
 81年12月には、オーディオを標準装備し、電動エアコンプレッサーで、エアサスペンションのアジャスト機構も搭載。より豪華な仕上げを施されたゴールドウィングGL1100アスペンケイドが登場。これが現在の基礎となった。83年にはGL1200に、84年には電子制御燃料噴射やオートクルーズコントロールを採用した豪華版のリミテッドを投入。初代アスペンケイドは6798ドルだったが、リミテッドではついに1万ドルのプライスがついたのだ。
 そして87年10月。フルモデルチェンジで登場したGL1500で、至高の豪華クルーザーとしての現在のキャラクターを確立。この世代からネイキッドモデルは消滅した。80年代には同クラスにヤマハ、カワサキ、スズキも参入。後にBMWも加わったが、結果的にはホンダ人気が市場を独占。すでに国内3メーカーはこのタイプから撤退してしまった。
GoldWingエンジンは水平対向6気筒。電動リバースや集中ロック機構、前後連動ブレーキのほか、数々の新機構が導入されたが何よりも収納ボックスやフェアリング等、すべてを最初からインテグレーテッドデザインされた点が魅力的。もはや4輪車なみの豪華さや快適性を備えていたのだから、ライバルがその商品力に追いついていけなかったのもうなずける。
 さらに01年のフルモデルチェンジでは、当時世界最大の1.8Lへと進化。フレーム剛性からすべてが見直され、高速クルージング時やワインディングロードでもスタビリティーの高い乗り味を誇れる大きな進化ぶり。後に買い得感の高いUSエディションも追加され現在に至る。
 ホンダが誇るゴールドウイングの豪華クルーザーベンチマークとしての評価と魅力は、だれからも価値ある存在として認められているのだ。
写真=松川 忍 文=近田 茂
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