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名車図鑑 歴史に名を残す往年のバイクの名車・旧車。その開発秘話に迫る。
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名車図鑑 カワサキ バリオス
 バリオス 1991-2006
BALIUS
BALIUS 1991-2006  
ZXR250譲りの高回転高出力エンジンを
専用設計されたフレームに搭載する
走りに重点を置いたスポーツネイキッド
250クラスとは思えない充実の装備も魅力で
今もなお高い人気を誇るマシンだ
そのバリオスの過去から現在を見てみよう
BALIUS 91年4月、250ccネイキッドのバリオスが登場した。ネイキッドブームのパイオニアとしては、89年にカワサキが投入したゼファーが有名だ。しかし、バリオスはそれとはまたコンセプトを大きく異にする仕上がりで、かなり強烈なインパクトを放つモデルだった。
 なにしろ専用開発された高張力鋼管製ダブルクレードルフレームに搭載されたパワーユニットは、きわめて過激なパフォーマンスを誇ったレーサーレプリカのZXR250用(91年にショートストローク化されて登場した2世代目エンジン)をほとんどそのまま流用したもの。クランクマスを若干変更(重く)したといわれたものの、スペックデータはほぼ共通だったのだ。
 ピークパワーの発生回転数がZXRより1000回転低く、最大トルクは0.1kg・m太い出力特性を発揮したが、6速ミッションのギヤレシオや最終減速比も同じ。12.2対1という高圧縮比を得たエンジンのキャラクターは、まさにレプリカ系そのものといえるものだった。
 見るからに颯爽とエネルギッシュな外観デザインはダテじゃなく、その走りっぷりは非常に元気のいいジャジャ馬感覚。ネイキッドながら、レプリカ系に負けないだけのポテンシャルを誇っていたのが印象的だった。右手の操作に対してまさに俊敏にレスポンスする元気のいい噴き上がりと1万回転オーバーでもグイグイ加速していける感覚は、同クラスピカイチの存在。ライダーが気合いを入れて走りたいときには格好のスポーツ道具になる。リヤに採用されたアルミスイングアーム+ユニ・トラックサスペンションもシッカリしたフレームとともに安定性の高い乗り味を発揮した。全体にゴツゴツとハードな乗り味だったものの、荒れた路面でもロードホールディングに優れた巧みなフットワークを発揮していたのも印象深い。
 その一方、アクセルの開閉操作に対して敏感に反応するゆえ、走りがギクシャクしやすかったり、80km/hクルージングで約7000回転もまわってしまい、あまりににぎやか過ぎて7速も8速も欲しくなってしまう乗り味は、ツーリングでは少々疲れてしまう。そんな欠点もあったと記憶している。
 ただ、ハンドル切れ角はネイキッドらしく大きく確保され、市街地での小回りUターンが難なく決められるようになっていた点や、745mmという低いシート高(現在は735mm)は、だれにも親しみやすく仕上がっていた。
BALIUS その後、毎年のように車体色などなんらかの変更が加えられてきているが、93年2月には業界の馬力規制にあわせて最高出力40PS/1万5000回転。最大トルク2.4kgm/1万回転にデチューンされ、それにより全体的に少し優しい乗り味に変更された。
 95年3月には新色の投入とともに燃料計の装備などマイナーチェンジを受け、デビュー当初から49万9000円だった価格は50万9000円にアップ。翌96年3月には赤白ツートーンカラーを1000台限定発売。
 そして97年4月にリヤサスペンションをリザーバータンク付きの2本ショックタイプに変更。左右非対称のカラーリングを施したタイプを1万円高でリリースするなど、新たな試みを投入したバリオスIIがデビュー。それまで141kgだった乾燥重量は147kgに。
 その後は主に環境面の改善が施され、排気ポートへの新気導入や、サイレンサー内蔵のパイプ触媒を内蔵するなど、カワサキの排出ガス浄化システムを採用。車重は151kgに増加。現在の価格は54万4950円(税抜き51万9000円)。当初のジャジャ馬のような乗り味に比べ落ち着きが増し、少し軟弱な雰囲気になってはいるが、高回転高出力型エンジンの、乗り手を挑発すかるかのようなエキサイティングな基本キャラは現在のモデルでも健在だ。
写真=堤 晋一 文=近田 茂、編集部
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