スタートからゴールまで6秒あまり
そのわずか数秒にすべてを掛ける!
アメリカ横断で出会ったドラッグレース
スピードと迫力に魅せられ
ドラッグレースの本場アメリカで戦う現在
もっとも優勝に近いところにいるのが
今回スポットを当てた重松 健氏だ |
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1/4マイル(約402・33m)をわずか6秒ちょっとで駆け抜けるドラッグレース。その加速はすさまじく、体には4・5Gもの力が掛けられ続ける。そして、スタートから4秒後には300km/hを軽くオーバー! まったくもって異次元の世界といっていい。
「意外に思われるかもしれないのですが、加速しているときというのは、それほどスピードは感じないんですよ。むしろ、ブレーキをかけるときの方が感じますね。なかなか止まらないなぁ、と」。そう話してくれたのは、ドラッグレースの本場、アメリカで挑戦を続けている重松
健氏。彼が参戦しているのは、AHDRA(オール・ハーレー・ドラッグ・レース・アソシエイション)という、ハーレーだけのドラッグレース組織が主催する大会だ。07シーズンは、優勝を十分に狙える戦いをしていたのだが、惜しくもシリーズ成績2位。それでも全戦エントリーしてまだ3年目でこの成績は、十分賞賛に値する。
重松氏のドラッグレースとの出会いは、今から約20年ほどまえ。アメリカをバイクで横断していたとき、4輪のドラッグレースを見て、パワーと加速に魅せられたのがきっかけだ。
どちらが先にゴールを通過するか? その単純明快ながら奥深いのがドラッグレースの世界。
「ただ速く走ればいい、というのではなく、戦略が非常に重要となるんです。対戦する相手が出してくるタイムを1/100秒まで予測して、それに対してマシンセッティングなどを煮詰めていくんです。それに、コースも刻、一刻と変化していきますから」。
コースもただのコンクリを固めたモノではないのだ。
「トリモチみたいにネバネバしたモノがコースに散布されているんです。まるでゴキブリホ○ホ○みたいに強力な粘着力で、まともに歩くことができないほどなんです」。
しかも、レースのコース自体は幅があっても、実際にバイクが走ってタイムを出せるラインは、わずかタイヤ1本分しかない。ここを外れるとタイヤのグリップが保てずにスリップしてタイムをロスしてしまう。このコースを、排気量3100ccのトルクのお化けのようなドラッグレーサーは、スタートからゴールまでフロントタイヤを浮きっぱなしで駆け抜ける……。
「今年こそはシリーズチャンピオンをつかみたいですね。そして、いつかドラッグレースの日本ラウンドを開催することができたらいいなと思います」。
日本人初のAHDRAシリーズチャンピオンが輩出されるのも、そう遠くない将来、やってくるに違いないだろう。 |
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フロントタイヤがあがったままのマシンを、ステップへの加重と上体のバランスにより、まっすぐ走るようにコントロールする。ベストタイムは6.245秒! 最高速は217.49MHP(約347.98km/h)にも達する。 |
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ドラッグレースはトーナメント方式で行われる。勝敗を決めるレースは、当然1本のみ。それだけに、高い集中力が必要になる。 |
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あまりに強大なトルクのために、クランクシャフトがねじ切れるということも……。レーサーとして走るだけでなく、メカニックとして実際に自分で戦うマシンの整備も行う。 |
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99年からAHDRAのレースに参戦し、全戦エントリーは05年から。初参戦の年はシリーズ4位、06年はシリーズ5位で、昨年は2位。シリーズチャンピオンもすぐそこだ! |
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重松 健
1965年生まれ、愛媛県出身。幼少期からモトクロス、ロードレースを体験し、アメリカ横断でドラッグレースに出会う。彼のHPで、ドラッグレースの迫力のオンボード映像を視聴可能だ。
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