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名車図鑑 歴史に名を残す往年のバイクの名車・旧車。その開発秘話に迫る。
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名車図鑑 ヤマハ RZ
 RZ 1980-1988
RZ
RZ 1980-1988  

軽量な車体に高出力のエンジンを搭載
レーサー然としたスタイルや装備と相まって
一躍ベストセラーとなったRZ
その後の2ストレプリカブームの火付け役となった
現在でも人気のRZの過去から現在を見てみよう

RZ 1980年代のバイクシーンに大きなインパクトを放った歴史に残るスポーツクォーター。それがRZ250である。そのルーツをさかのぼると1970年登場のDX250、1959年登場のYDSー1。いずれもレーシーなスポーツバイクとして当時のマーケットで高く評価されてきた。
 市販レーサーのTDと平行して進化を積み重ねてきた実績と、シンプルで明快なピュアスポーツとしての仕上がりがバイクファンの熱きハートを魅了してきたのだ。
 そして1980年6月、DXから引き継がれたRD250をフルモデルチェンジした後継モデルとしてRZ250は登場した。ブラック塗装された水冷エンジンを搭載、ロードスポーツとしては初のモノクロス式リヤサスペンションを装備し、一大センセーションを巻き起こしたのだ。
 1970年代終盤においてこのクラスのバイクは全体的に牙を抜かれた状態に陥っていた。ピュアなスポーツバイクとして、またエンジンの性能をフルに使いきって走る楽しみを知るユーザーからは、再びエキサイティングなクォーターモデルの登場に対して、大きな期待感がふくらんでいた。
 そんなユーザー心理に巧みに応えてくれたヤマハのRZは、まさにタイムリーなデビューとなったのだ。
 当時このクラスのスポーツバイクはだいたいどれも30psほどの最高出力を発揮していた。しかしRZ250はなんと35ps/8500回転を発揮。しかも6000回転オーバーでみせるパンチの効いた瞬発力は、いかにも2ストロークエンジンらしい乗り味で、明らかにライバルたちを圧倒するものだった。
 そのエキサイティングな乗り味と確かなパフォーマンスの差に人気集中。市場では多くのバックオーダーを抱え、納車待ちは3ヵ月以上にも及んだ。
 RZが発売される前、クォータークラスの人気衰退ムードに歯止めをかけたのは、2ストロークのスズキRG250Eと4ストロークのカワサキZ250FT。クォーター専用設計されていた点と、だれにでも親しみやすく、またそれぞれに元気のいい走行性能が評価されていた。とくにスポーツバイクとしては、人気が出始めてきたプロダクションレースでRGが常勝マシンとして活躍。そんななかに登場してきたRZは、やがて火が着くレーサーレプリカブームへのワンステップとして、とても大きな役割を果たしたのも見逃せない。
 RZの人気沸騰は、ライバルのホンダを本気にさせた。ホンダは4ストロークでRZを凌駕するパフォーマンスを実現せんとブランニューモデルの開発に着手。歴史に残る野心作といえる、世界初の最新テクノロジーを満載したVT250Fを生み出すきっかけとなった話はよく知られている。
 レプリカ系ブームへの移行は後のスズキRG250Γに端を発しているが、各社が熾烈なパフォーマンス競争を展開し、早いサイクルで次々とニューモデルを開発しだしたのはこのRZのデビューがきっかけとなったことは間違いない。
 つまりRZのデビューは、クォーター市場だけでなく、業界全体のバイクシーンそのものを、大きく塗り替える起点となったと言っても過言ではないのだ。
 最高速度は165q/hをオーバーし、ゼロヨンは14秒で走りきった。それはまさにミドルクラスに迫るポテンシャル。1960年代終盤からクォータークラスのエンジン出力は30psレベルで各社拮抗したままだっただけに、RZが一気に2割近くのパワーアップを果たし、なおかつ乾燥重量が139 sというライトウエイトに回帰した点に、当時の流れを革新する大きなインパクトがあった。
 当初、ハンドリングに関しては熟成を重ねて完成されていたRDを越えていないという評価を得てもいたが、パンチの効いた加速力は他を圧倒し、プロダクションレースで勝つためにはRZに乗ることが必須条件とまで言われた。それほどRZのデビューはだれの目にも大きく輝いて見えたのだ。
文=近田茂 写真=橋本秀法
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