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名車図鑑 歴史に名を残す往年のバイクの名車・旧車。その開発秘話に迫る。
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名車図鑑 ホンダ VFR
 VFR 1982-2004
VFR
VFR 1982-2004  
V型4筒というエンジンレイアウトは
その数だけで見れば、はっきりってマイノリティだ
しかし、少数派であるだけに、それだけで個性となりうる
そんなV4エンジン搭載車の代表格、ホンダVFR
つねに時代の先端をいく最新技術を採り入れながら
おのれのポジションを見失うことなく熟成を続けるスポーツツアラー
VF750にさかのぼる、20年以上の歴史をひもといてみよう
VFR ホンダは、つねに新しい試みにチャレンジし続ける企業スピリッツを持っている。そんな社風があるからこそ、数々の新機軸を打ち出し、時代時代に魅力ある商品をリリース。各種レースに積極的に参戦するモータースポーツ好きも相まって、独自のブランドイメージを世界的に築き上げてきた。
 ビッグマルチブームに火をつけたCB750Fは1969年の登場。それから13年後にVF750シリーズがデビューするわけだが、すでに80年代のビッグバイク市場は、みな似たような並列4気筒を搭載する日本製モデルが当たり前の状況だった。
 多くのメーカーがビッグマルチを投入、国内では400ccなどのミドルクラスでも4気筒が普通になる。そんなスポーツバイクの氾濫によって直列(並列)4気筒エンジン車は、没個性化のムードが進んでしまうことになっていく。
 そこで4気筒エンジンのパイオニアだったホンダが、次なる戦略として新規投入したのが、82年4月デビューのVF750セイバー/マグナだった。それが今回このコーナーで掲載するVFRの原点だ。
 クランク軸横置きの水冷DOHC16バルブ90度V型4気筒を搭載。セイバーはカウルを持たないロードスポーツ。いっぽうマグナはアメリカンタイプだったが、いずれも量産車としては世界初の水冷V4だった。
 4気筒が横一列に並ぶ直列方式と比較して、V4は軽量コンパクトなデザインが特徴。車幅をスリム化できる事実は空力特性を始め、ライディングポジションや深いバンク角の確保など、スポーツバイクを造り込むうえで多くのメリットを生む。
 そのほか、二輪車初の油圧クラッチを装備。アンチノーズダイブ機構であるTRAC(トルク・リアクション・コントロール)も採用された。デジタル液晶表示の警告システムやメーター。オーバードライブ付き6速ミッションなど、斬新な考えと新技術の満載ぶりが話題となった。
 また、アメリカでクローズアップされていた盗難問題に対する備えのひとつとして、盗難防止チェーンを標準装備。しかも光ファイバーを使用した斬新なもので、不正に外されたり切断されると警報を発するシステム。いろいろな意味で時代の最先端を歩む1台だったのだ。
 そして同年12月には、スーパースポーツモデルとしてVF750Fが投入される。ハッキリ言ってセイバーとマグナは、大きな人気を獲得するには至らなかったが、このFの登場で「V4イコールハイパフォーマンスエンジンの代表格」としての新たな歩みが始まった。
 セイバーの最高出力は72馬力/9500回転、最大トルクは6.1kg・m/7500回転だったのに対して、Fの輸出仕様では一気に90馬力/1万回転の最高出力と7.1kg・m/7500回転の最大トルクを発揮。まさにクラス最高峰のハイパフォーマンスを誇っていたのだ。
 さらに、エアロダイナミクスを追求したフレームマウントのハーフフェアリングを装備。アンチホッピングクラッチ機構(バックトルクリミッター)を採用するなど、4ストローク楕円ピストンで知られるNR500で培われたテクノロジーのフィードバックも積極的に行われた。
 V型の採用は、クランク軸を短く設計できるところが見逃せない。軸剛性を稼ぐうえで太く重くなりがちな直列に対して、V型はクランク軸幅が狭くすみ、剛性確保に有利なのだ。しかも支持個所が直列の5点からVは4点ですみ、回転抵抗を減らせるメリットが大きい。
 その結果がより大きなトルクとハイパワーの発揮に帰結する。VFR750Rを経て、やがてRVFや後に鈴鹿8耐レースでの活躍でも知られるRC30や45の誕生へもつながっていることを忘れることはできない。
 その発端となるのが、86年登場の初代VFR750Fだ。V型の欠点としてカムチェーンが2本必要となることがあり、これがさらなるチューンアップ(高回転高出力化)の障害となっていたが、それをクリアすべくカム駆動にギヤトレーンを採用。フルパワー仕様の最高出力はついに100馬力。またアルミフレームやフルフェアリングも採用された。
 90年に2代目モデル登場。バルブ駆動を直打式に改善。プロアームやラジアルタイヤを採用。そして98年に登場した3代目モデルで、ついに電子制御燃料噴射式の800となって登場した。レーシーモデルへの進化はRVF系にバトンタッチし、本家本流は大人のお眼鏡にかなう上級なGTマシンとしてのキャラを強め、先進の排出ガス浄化システムを投入するなど、ここでも最先端を目指す新時代の高級モデルとして進化。
 V4の特性を生かした柔軟な出力特性は、スポーツバイクとして不足のないハイパフォーマンスとともに、タンデムで遠くまでクルージングできるツアラー的な要素も加味。先進技術満載の高級モデルとしての熟成を受け継ぎ、現在に至っている。
写真=堤 晋一 文=近田 茂
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