台湾のメジャーブランド、キムコのスポーツツーリングスクーター「ダウンタウン」シリーズは、世界40ヵ国以上で10万台以上が販売された実績を持つ人気モデル。このほどモデルチェンジして新登場した。
今回紹介するダウンタウン125iは、普通2輪枠となる350iとエンジン類を除いた車体構成は同じ。全長2255mmと、フルサイズのスクーター並みの威風堂々とした存在感を放っている。イタリア人デザイナーを起用した外観は流麗かつスポーティ。ヘッドライトにはリング状のLEDポジションライトを採用し、テールランプも2眼タイプのデザインとするなど、欧州市場を意識したスタイリッシュな仕上がりが印象的だ。また、アナログとデジタルを併用した多機能なメーターやヘルメットを2個収納できる大容量のトランクスペース、グローブボックスにUSB電源チャージャーを標準で備えているなど、ユーティリティ面も充実した装備となっている。
シート高は810mmと低くはないが、足を下ろす位置のステップボードには加工が施されていて、足着き性への配慮が感じられる。先端が少し高めになっているシートはホールド性が良好でスポーティな走りでも体をしっかり支えてくれる。装備重量176kgの車体を動かすエンジンの最高出力は10・5kW(14・3PS)で、国産の125ccクラスよりハイパワー。スタートから20km/hまではのんびりした印象だが、その後は法定速度プラスアルファまでモリモリと勢いよく加速する。信号の少ない、交通の流れが速い国道などを走るにはとても快適。ブレーキの利きも良く、ツーリングも楽しめる実力の持ち主だ。
|