迫力あるスタイリング。パワフルなエンジン。高剛性な車体。ネクサス500ieは、スーパースポーツなスクーターだ。
最高38馬力を発揮するパワーユニットは、変速モードの選択など必要ないほど、パワフルかつ扱いやすい。極低速域から力強い加速がはじまり、それがずっと継続されていく感じだ。
公表されている最高速は170km/h。つまり、日本の公道では、かなりの余裕。おかげで高速道路での100km/h巡航も快適だ。
ワインディングに連れ出しても、登坂がかったるいなんてことが、ほとんどない。
ピアッジオ社製のスクーター向けエンジンのなかにあって、ネクサスに使われているマスター系は、ゴリゴリとした荒削りな部分をちょっぴり感じる。でも、それが逆に気持ちを高めてくれて、スクーターではあるけど、峠道で結構楽しめてしまう。
もちろんそういったスポーツ的な走りを堪能できるのは、車体にも理由がある。ブレーキはカチッとしたフィーリングで前後ともよく効くし、フレームも変にフニャフニャすることがなく、しっかりした印象。車体は大きめだけど、ハンドリングが素直なので、狭いワインディングでも、それほど持て余すこともない。
さらにネクサス500ieには、車高調整機構が付いており、簡単にシート高を変化させることができる。つまり、アグレッシブに走りたいときは高めに、反対に足つき性を優先させたい市街地などでは低めに設定するといったことが、工具いらずで超簡単にできる。
車高はリアサス側で調整するのでシート最前部の高さは思ったほどには変わらないが、車高の高低で、スタイリングは激変。撮影時はもっとも車高が高い状態だけど、じつは一番低い状態もかなりカッコいい。この車高調整機構さえあれば、ノーマルのままでも、街で目立たせることもできちゃうというワケだ。
ATをアクティブに楽しみたいひとに、オススメのモデルだ。
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