アプリリアのニューモデルRS4 125は、同社のトップモデルであるスーパーバイクRSV4シリーズをイメージリーダーとするスポーツバイク。ボリューミーなスタイリングは、クラスを超えた高い質感を漂わせている。
本格的なのはルックスだけではない。DOHC4バルブ水冷単気筒エンジンの最高出力は15psを発揮。フレームは高剛性なアルミ製ペリメタータイプで、フロントフォークは倒立タイプを採用する。
車格は125と250の中間といったサイズ。シート高はやや高めだが、車重が軽いので取り回しは良好。ハンドル位置の低いスポーティなポジションだが、全体的にコンパクトなため前傾はイメージほどキツくはない。
エンジンは高回転型。中低速域が使えないというわけではないが、本領を発揮するのは7千回転から上で、クロス気味のミッションを駆使しピークを活かして走るのはなかなかに痛快。乗り手を挑発するようなキャラクターだ。
シャシーのセッティングはかなり機敏で、低速域では落ち着きが足りないと感じるほど。だが、ペースを上げ、荷重をかけるほどにコーナーでの挙動が安定してくる。やはりこのRS4 125はスポーツバイク。攻めの走りでこそ、その良さが活きてくる。
また、お薦めなのがオプション設定されているクイックシフター。スロットルを全開にしたままペダルを掻き上げると、シフトアップがキレイに決まる。限られたパワーを有効活用できるので、スポーツ走行がさらに面白いものになる。
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