デビュー以来、何度かのモデルチェンジを受けながら、原付二種クラスで常に高い人気を維持してきたリードがフルモデルチェンジを敢行した。30年ぶりに、リード125のネーミングが復活した。
そのスタイリングは、フロントトップカバーとヘッドライト上部にクローム処理を施したガーニッシュを大胆に採用した。さらにインパネ、フロントラゲッジ周りも高級感ある作りとなった。
エンジンはPCXでも採用されている小型スクーター用グローバルエンジン『eSP』を搭載している。PCX同様、アイドリングストップのON・OFF機能も装備し、低速から中速域で扱いやすい特性だ。PCXよりも重量が軽いこともあり、加速感はリード125の方が上に感じた。
ハンドル幅はやや狭く、市街地のすり抜けなどで扱いやすい。フロントに12インチ、リアに10インチのタイヤを組み合わせるが、直進安定性は高く、法定速度での巡航時から停止直前の極低速域でもふらつくことは無かった。ただし、リアの10インチタイヤは、工事中などの荒れた路面で、凹凸を拾いがちというネガが出る。しかしそれも、シート下に設けられたクラス最大の大容量ラゲッジボックス確保のためと考えれば致し方ないことだろう。
またメインスイッチの横には、ワンタッチで開くフューエルリッドやシートオープンスイッチを装備し、サイドスタンドも備えるなど、使い勝手も優れている。購入の際には、価格帯が近く同エンジンを搭載するPCXと迷いそうだが、日常における気軽な足なら、リード125に軍配が上がるのではないだろうか。
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