初代ビッグワンのCB1000SFが発売されたのが92年。新設計し排気量が拡大されCB1300SFとなったのが98年だった。そしてこのロングセラーモデルは14年型で6速化、PGM-FIのマップ変更、NEWデザインのホイール装備などの改良を受けて、魅力が一段と増した。
現在のラインナップは、ネイキッドのSFと、カウルをフレームマウントしたSBで、SBには以前あったSTの要素(パニアケース装着など)を盛り込んである。
SBのライディングポジションはSFよりややアップライト。カウルと関係がとても良く、高速域でもちょっと伏せればかなりの防風効果を得ることができる。お薦めはETCとグリップヒーターが標準装備されるEパッケージ(両モデルに設定)で、タコメーター内にそれぞれの専用インジケーターが配置される。
エンジンは低回転・低開度域からスムーズでかつ力強い。6速になったミッションのギア比が適切で、加速が良いのにエンジン回転数がそれほど上がっていないことに驚く。街中では5速、郊外や高速道路の巡行時に6速といった使い分けができる。8500回転からのレッドゾーンが示す通り、決して高回転型ではないが、上限付近はかなりダイナミックで楽しい。
そしてハンドリングは軽快かつ安定感がある。矛盾する要素なのだが、動こうと思ったときは軽く、姿勢をキープしようとしたときは安定感抜群なのだ。これぞ日本が誇る大排気量インライン4。選んで間違いのないバイクだ。
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