- Zeppan BIKES
- ●年3回発行/
1300円 - 60年代から00年代までの魅力的な絶版車にスポットを当てたバイヤーズガイド。メンテナンスから専門店取材、イベントレポート、原付2種ツーリングなど人気企画満載の旧車専門誌。
- HONDA CBR250RR
- 平均中古相場:39.0万円
- 90年登場のCBR250RRは、最高出力45psを1万5000回転で発揮。2万回転も許容するエンジンはカム駆動をギアトレインとする豪華さ。近年は当時を知らない若年層にも人気で価格が上昇中だ。
今後『注目の絶版車』は、CBR250RRやZXR250、カタナ250などの250cc4気筒モデルである。何故なら、今後しばらくは250ccのニューモデルが注目されるからである。今回の東京モーターショーを見ても理解できるように『アジアン・グローバル』の台頭は見逃せない。国内のバイクシーンは語るに及ばずの状況がひたすら続いているが、国内でバイクが最も売れた80〜90年代前半にかけては、国内市場こそが世界市場の中心であり、その国内で売れる=日本人を意識したモデルがすべてに優先されていた。
しかし、現在の中心はアジア諸国であり、今まさにアジア各国では、原付2種から250ccクラスへとメイン市場が移行しつつある。つまり過渡期を迎えているのだ。国内メーカーが250ccクラスのニューモデル開発に躍起なのは、そんなアジア圏での動向が大きくシンクロしているからで「車検が無い250ccクラスが日本のベスト……」などとは考えていないはず。そんな意味を踏まえ、今後要注目(すでに始まっている)なのは「究極的クォーターモデル」。日本が生んだ4スト250cc、4気筒モデルである。
僅か1年前と比べても、国内中古車市場における価格推移は驚きに値する。この250ccブームがアジア諸国からのおこぼれなのは寂しい限りだが、そんな影響で30〜40歳台の中免ライダーを中心に、250cc『4発』が再認識=エキサイティングな走りを思い出され、今後はこの流れがより強くなるはずだ。

規制前、45馬力時代の車両はもちろん、40馬力時代のバリオスやジェイド、ホーネットなどもいまだ高い人気を誇っている。二度と現れないエンジン形式だけに今後はプレミア化必至だ。
- KAWASAKI ZXR250
- 平均中古相場:32.8万円
- 90年前後の4ストレーサーレプリカを代表する1台。高回転域での充填効率を高めるラムエアダクトがド迫力。タマ数はやや少なめか。
- SUZUKI GSX250S KATANA
- 平均中古相場:26.7万円
- 刀シリーズの末弟。エンジンは空冷に見えるがバンディット250ベースの水冷。1100刀と瓜二つのスタイリングが魅力。ノーマル車も多い。

新型車ラッシュで中古市場に激変アリ!?
今回は各二輪専門誌・ウェブサイトで活躍するその道のプロに、2014年の注目車を挙げてもらったが、どれもが現在のシーンを象徴する車両だったことが印象深い。逆に言えば、誰もが予想しない車両がシーンに大きな影響を与えることはない、ということでもある。ただ、やはり専門家だけあって、その分析力は確かで、我々一般ユーザーにも大いに参考になる。新型車ラッシュを目の当たりにしたとき、どこに着目するか。そこに中古車選びのヒントが隠されているかもしれない。