- Road Rider
- ●毎月24日発売/
780円 - 日本を代表するカスタムバイク雑誌。ZやCB、RZなどの旧車カスタムはもちろん、現行スーパースポーツやニュースクール系など最新カスタムスタイルまで幅広くカバーする。
- KAWASAKI Z1000
- 新車価格:110万円 (ブライト参考価格)
- 13年モデルからより有機的なスタイリングに変化した。特徴的な4本出しデザインのマフラーは、意匠を変更しながらも初期型から踏襲するアイデンティティ。近年のカワサキデザインを象徴する1台。
新生Z1000が姿を現したのが、02年のインターモト。同名の名車・Zが醸したオーセンティックなそれとはかけ離れた、前衛的なデザインは衝撃的だった。一方で、取材の現場では走りの性能よりも見てくれで、好き嫌いが分かれたモデルだったと記憶する。「走りは楽しいけれど、デザインがねえ」と言った具合に。
スペックをザッと記せば、ZX-9Rをベースに2.2mmボア拡大で953cc化、ストリート用に最適化した125psのエンジン、9Rを流用した足周りの本格構成。国産車としてはエキセントリックなデザインに魅力を感じたし、乗り込む機会もなかったから浅はかな感想も書けないが、街使いからツーリングまで必要にして十分と感じた覚えがある。
07年型でマイナーチェンジ、10年型では1043ccの専用エンジン(136ps)を搭載。初期型から謳い続けたクラウチングスタイルとも呼ぶ前傾デザインは、よりマッシブに変化した。953cc時代のゴリゴリッとしたそれと一線を画す、良い意味でカワサキらしからぬシャープかつスムーズな特性にも驚かされた。
そして14年型のニューZ1000。「そりゃヤリ過ぎだろう!」と叫びたくなるほどに徹底された、その前傾デザイン。前から眺めるとライダーの股の間にヘッドライトがある……ぐらいの勢いだ。有機感も一層増し、“どう猛な生き物”に跨る感覚ではないか。142psへと強化された出力と、11.3kgf・mのトルクも頼もしい。今度はどんな乗り味?公道デビューが心待ちな1台なのだ。

新世代ストファイとして独自の地位を築いたZ1000。ライバルは過去のZ1000だ。今回で4世代目だが、小ぶりなテールカウルや4本出しマフラーなど初期型からの要素は継承。代替わりする毎に新しさと『らしさ』を感じさせるデザインワークが面白い。
- KAWASAKI Z1000(2003-2006)
- 中古平均価格:63.2万円
- 今見るとおとなしくも見える初期型。現在、安いものだと40万円台後半から流通している。ポップで明るいカラバリの豊富さもポイントである。
- KAWASAKI Z1000(2012-2013)
- 中古平均価格:112.8万円
- 外装を中心に変更が加えられた3代目は市場に新車が数多く残っており、平均価格は高め。新型登場後もすぐには価格も下がらないだろう。
- KAWASAKI Z1000(2007-2011)
- 中古平均価格:78.3万円
- 初期型より戦闘的なデザインとなった2代目。この型からテーパー状の4本出しマフラーに。価格は安くないが、新型登場により下落する可能性大!
