台湾メーカーのPGOから、15年に発売されたBON125は、同社の最新原付二種スクーターだ。
フロントカウルに大胆に配置されたコンビネーションランプが特徴的な、シャープでエッジの効いたデザインは、いかにもスポーツランを得意としそう。だが、搭載されるエンジンは、高い環境性能と低燃費を実現した新開発の空冷単気筒エンジン。独自のアイドリングストップ機構を備え、高い耐久性も達成しているというPGOの意欲作だ。
同クラスのライバルに比べると、クッションの厚みを10mmほど増やしたというシートや、十分な容量のラゲッジスペースと、カウル裏のポケット、さらに2つのコンビニフックなどユーティリティも充実。加えてアナログ式の回転計の下に速度計を備えた多機能LCDディスプレイを装備するメーターは、デザイン、視認性ともに良好。LCD部には、燃料計、時計のほか、バッテリー電圧も表示される。
実際に走らせてみると、タコメーターの針はあっという間に7000回転付近まで吹け上がり、信号ダッシュでは車の流れをリードする力強い加速をみせる。前後10インチの足周りは、軽快さよりも安定感のあるもの。アイドル状態からエンジン停止までの秒数を任意に設定可能なアイドリングストップ機構は、再始動もスムーズでストレスを感じることはないだろう。
低燃費でありながらパワフルさも備えたエンジンに、スポーティなルックス。ユーティリティも充実したBON125は、毎日の足として活躍できる資質を備えた1台だ。
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