ランブレッタといえば、かつてのイタリアを代表するバイクメーカーのひとつ。今でもビンテージスクーターは高値で販売されており、根強いファンに支えられている。そんなランブレッタが復活し、国内で販売が開始されたのが昨年。イタフラ車大好きな僕は当時から気になっていたのだが、なかなか乗る機会に恵まれず・・・今回、念願叶って試乗することができた。
まずはスタイリング。直線と曲線が絶妙に織りなすフォルムや、ボリュームのあるお尻まわりはかつてのランブレッタそのもの!見ているだけでうっとりしてしまう。もちろん単なる懐古主義でなく、LEDを採用した灯火類やデジタルメーターは現代的で、まさにスクーター版ネオレトロといえよう。
いざ走らせてみる。空冷単気筒エンジンは振動がやや大きめで、国産のスムーズなエンジンに慣れていると面食らうかもしれない。しかし、これも味わいだと思えば納得。スクーターは「足」だと割り切る人も多いかもしれないが、単気筒らしさを感じる吹け上がりは、「やはりランブレッタは趣味の乗り物だ」と思わせてくれる。しかも剛性感の高いスチールモノコックボディは、ワインディングを不安なく、右に左に曲がらせることができる。スクーターにありがちなフレームの捻りを感じることはなかった。
便利な足が欲しいけれど、所有欲や走る楽しさも満たしたい・・・ランブレッタV125は、そんなワガママを叶えてくれる稀有な1台だ。
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