ハーレーダビッドソン'19年ラインナップ全37モデル中、唯一のニューモデルとして華々しくデビューを飾ったFXDR114。'18年モデルでフルモデルチェンジを果たしたソフテイルファミリーの一員に加わり、ハーレーフリークから大きな注目を集めている。
最大の特徴は、その刺激的なスタイリングだ。ラインナップ中最長のホイールベースで1,735mmの圧巻のフォルム。マッシブなフューエルタンク、シートカウルを思わせるデザインのシートテールは、リヤのアクスルシャフトあたりまでという超ショートタイプに。もちろん走りも魅力的だ。排気量1,868ccのミルウォーキーエイト114のエンジンは力強く、ギヤを1速に入れ、勢いよくクラッチをリリースしていくと、303kgというヘビー級の車体をものともせず、猛然と飛び出していく。2,000回転あたりからの加速も刺激的だ。路面を蹴りつけるかのように加速していき、サウンドもワイルドで迫力に満ちている。
市街地から高速道路、ワインディングなどのシーンでじっくりそのポテンシャルを堪能してみると、超ロングホイールベースの車体からは想像がつかないほど旋回性は高い。もちろんスポーツバイクのようにヒラリヒラリというわけにはいかないが、その運動性能には驚きだ。コーナリング時も変なクセもなく高速道路での直進安定性は高い。
シートテールのフォルムからダートトラッカーのイメージを勝手に描いていたが、試乗を終えた今ではFXDR114は間違いなくクルーザーだといえる。それも途方もなく型破りで刺激的なパワークルーザーだったのだ。
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