'19年モデルでインフォテイメントシステムが刷新されたツーリングファミリー。その中でもカスタムテイスト溢れるのがFLTRXS ロードグライドスペシャルだ。まずはシャークノーズフェアリングと名付けられた巨大なフェアリングに注目してみる。デザイン的な特徴ともいえるダブルヘッドライトがロードグライドのアイデンティティーとなっている。防風効果も絶大で小雨程度なら上半身が濡れることはない。ホイールサイズはフロント19インチ、リヤは18インチで、左右に装備されたサイドバッグには1泊2日程度の荷物なら余裕で収納できる。
排気量1,868ccのミルウォーキーエイト114はパワフルのひと言に尽きる。車両重量391kgという超ド級の車体は、どの回転域からでもトルクフルに加速していく。とくに2, 500回転あたりからの加速は強烈だ。もちろんハーレーならではのVツインエンジンの鼓動感も見事に再現されている。先代のツインカムはストレスなく回るシルキーなVツインエンジンという印象であったが、ミルウォーキーエイトはハーレーの旧車乗りも納得させるビッグツインエンジンの荒々しさも持ち合わせている。さらに日本語表示に対応のインフォテイメントシステムはApple CarPlayと連動し、さまざまな機能が使え、グローブを装着したままでの操作も可能だ。まさにスマホ感覚で、ナビ機能、ハンズフリーで電話をしたり、メッセージを送受信することなどができる。ロングツーリングはもちろん、普段の街乗りでも有効に活用することができるだろう。まさにワンランク上の快適性を手に入れたといえる。
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