近年のハーレーダビッドソンのモデルラインナップに、多く見られるファクトリーカスタムモデル。これは、「こういうスタイルで楽しんでみないか」というメーカーからの提案型バイクのことを指すのだが、2013年のラインナップにも、ユニークなファクトリーカスタムモデルが並んだ。そのひとつがこのスポーツスターXL1200CBである。
ミニエイプハンドルバーにフォワードコントロールという組み合わせは、両腕を高く上げ、両足を前方に突き出す大の字型のライディングフォームをライダーに強いてくる。そのスタイリングは、多くの人が想像する“チョッパースタイル”そのもの。さまざまなバイクライフを生み出すハーレーならではのスタイリングと言えるものだ。
一方のカラーリングは、マットブラックのタンクや前後フェンダー、ブラックパウダーコートが施されたエンジン、さらにホイールリムにいたるまでブラックアウトされるなど、様々なブラックパーツを多用。そこにポイントとして、マフラーやヘッドライトリムとケース、エアクリーナーといったメッキ加工が施されたいわゆる光りモノを配することでダーティなイメージを強調している。
この1200CBはクラシカルな雰囲気や、ファッション性でバイクライフを楽しみたい人向けの一台で、このまま乗っても、街で道行く人が振り返ることは間違いない。しかし、これはあくまで入り口。ここからオーナーの好みで進化させて行くことが、本当のハーレーカスタムの醍醐味なのである。
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