とにかくぱっと見たときのインパクトは、他のスポーツスターモデルの比ではない。FORTY-EIGHTは、XL1200Nナイトスターをベースに手が加えられているモデルだが、あらゆる部位に『ロー&ロング』というカスタムテーマに則った専用パーツが採用されており、唯一無二と言えるフォルムを生み出している。
まず目を引くのがフューエルタンクだろう。この容量7.9リットルのピーナッツタンクは、1948年にハーレーが生み出した125cc単気筒モデル『S-125』に搭載されていたタンクが復活したという意味合いを持つ。FORTY-EIGHTの名もその年号に由来するのだ。
さらに注目したいのが足周り。フロントには強烈な印象を与える130サイズの16インチファットタイヤを採用し、ブラックスチールレースホイールとチョップド・フロントフェンダーとの組み合わせで、さらに力強さを与えている。
では、ここまでスタイリングにこだわったモデルの乗り味はどのようなものだろうか? 早速試乗してみたが、気になったのはハンドリングだ。コーナーリングの際に思ったほど車体を寝かせ切れないのだ。これは恐らく低い車体とファットなフロントタイヤの影響だろう。もちろん直線道路での安定感は秀でているが、コーナーでは一癖ある車両と言える。
とはいえ、クラシカルな雰囲気が漂うタンクやシートと最新パーツが違和感なく融合するところもFORTY-EIGHTの大きな魅力のひとつだと言える。
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