今夏、日本に上陸したハーレ−ダビッドソンの最新モデルラインナップの中でもひときわ目を引いたのが、日本オリジナルとなる2台のスポーツスターだ。
XL1200Cをベースに、独自のカスタムプログラムを加えたXL1200CAと、XL1200CBがそれで、チョッパーテイストを盛り込んだ1200CBとは対照的に、この1200CAはレーサー型スポーツスターというテーマに則った1台として仕上げられている。
初めて対峙した際に目を引くのは、攻撃的なスタイリングと艶やかなカラーリング。一文字と表現して良いドラッグハンドルバーに5スポークホイールという特徴的なカスタムポイントを有しており、実際に乗ってみると、ほとんど曲がることを放棄したと言っても良いほど。だがその反面、直線での高速走行時の気分を最高潮にしてくれること請け合いである。
その魅力をさらに盛り上げることが狙いであろうカラーリングは、かつてハーレーがレースシーンで活躍した時代のデザインをモチーフとしたもの。それらの特徴を生かしつつ、オーナーがプラスアルファのカスタムを加えていくのも、一興である。
ハーレーダビッドソンと言えば、大柄なアメリカンスタイルというイメージをお持ちの方が多いことだろう。しかし、110年におよぶその歴史には、「ハーレーは速い」と世に知らしめた時代も含まれている。この1200CAは、そんなメッセージを含んだ1台と言えるのかもしれない。
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