カワサキのミドルスポーツバイクが元気だ。250ccクラスのニンジャ250Rの大ヒットもさることながら、このニンジャ400Rも昨年の登場以来、登録台数で数ヶ月間トップを独走し、400ccクラスに旋風を巻き起こしている。
ニンジャ400Rの車体は650ccの輸出専用車『ER-6』シリーズと共通で、エンジンも同車がベース。ER-6では絶妙な車体サイズとエンジンパワーのマッチングが素晴らしかっただけに、自然に期待をしてしまう。
フルカウルの造形効果もあり、ひと目見ると立派な車格にも映るが、いざ跨ってみると2気筒のスリムさが際立つタイトなつくりだ。跨ったまま車体を大きく左右に揺らしても4気筒車のような恐怖感は皆無で、とにかく軽い。
走りだして最初に感じたのはやはり車体の軽さ。軽やかに吹け上がるエンジンとあいまって、街中での取り回しは極めて良好。400ccクラスとは思えないほどの軽快感はまさに爽快!正直言ってエンジンのパワー、トルクは大したことはないが、回転を重ねるごとに盛り上がる2気筒独特のパルス感はライダーを刺激してくれるし、高回転域での扱いやすさもかなりのものだ。そしてアップライトなポジションによる安心感と素直なハンドリングは、どんな状況でも精神的な余裕を持つことが出来るため、初心者ライダーにもすんなりと乗りこなせるはずだ。
400ccクラスでは久々のフルカウル車となったニンジャ400R。ツインならではの軽さを求める人には今イチオシのモデルだ。
|