コンパクトスポーツとして人気のスモールデュークシリーズ。その中核を担う250デュークがフルモデルチェンジした。兄弟車の125や390も刷新された2017年モデルは注目点が多いが、特にヘッドライトの変更はアイキャッチ的にも大きなポイントとなっている。
250デュークのヘッドライトはベゼル部分に沿うようにLEDデイライトが施されている。125や390と異なる仕様で、ひと目で250とわかるものだ。フューエルタンクは上部のみを外に見せつつ、その左右を樹脂パネルで挟むようにレイアウトしている。こうすることで、どの方向から見てもシャープなデザインにすることができ、さらにタンクの膝が当たる部分にもゆとりが生まれている。フューエルタンク形状の自由度が増したおかげで容量は従来モデルより2.4リットル多い13.4リットルとなっている。
シート高は30mm高くなり830mmに。ハンドルバーも新形状となりポジションが改善され、より一層車体を振り回せそうな印象だ。
エンジンに火を入れると、単気筒らしい歯切れの良い音が聞こえてくる。走り出すと、エンジンマネジメントがリセッティングされ、どの回転域からでもスロットル操作に合わせてスムーズにパワーを引き出してくれるのが体感できた。フロントサスペンションのトラベル量が減らされており、加減速でのピッチングが少ないのも印象に残った点だ。
様々なモデルが出そろった250ccの中で国産車にはない独特の存在感や、豪華装備、そして熟成された中身が新型250デュークの魅力だ。
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