「上質なスタンダード」を掲げた新世代の“通勤快速”スクーター |
スズキが「上質なスタンダードスクーター」をコンセプトに新開発した124ccのスクーターがスウィッシュだ。LEDの灯火類やUSBソケットを装備するなど、都市部での取り回しの良さと便利な機能を兼ね備えたモデルで、デザインは都市によく似合うスタイリッシュなもの。特に縦型2灯のLEDヘッドライトはGSX-Rシリーズを思わせるスポーティなイメージだ。フロアボードは広く足を投げ出せるスペースも設けられ、シートが大きくライディングポジションの自由度は高い。
最高出力はアドレス125と全く同じだが、吸排気系の見直しとCVT設定の最適化により、アドレス125よりも優れた加速性能を実現したという。アクセル全開でスタートしてもガツンとした加速感は感じられず、少々拍子抜けする。ところがメーターで確認すると実際はかなり速く、信号発進では周囲の同クラスよりも頭一つリードする場面が多いのだ。ホイールは10インチと小さめだが100mmと幅広なタイヤを採用しているため、低速時やギャップに突っ込んだ際なども車体は安定しており、ハンドリングは落ち着いたフィーリング。それでいて小径ホイール独特のキビキビ感も持ち合わせており、混雑時では車の間を縫うような場面での取り回しが軽快でヒョイヒョイと走れてしまい、気分的にかなり楽だ。高架が続く幹線道路などスピードが上がるシーンでも非常に安定感があり、通勤、通学時の使い勝手はかなり高いと感じた。これはもはや新世代の“通勤快速”と言ってもいいだろう。
|
Text&Photo/Yasuyuki“Negi”Nogishi
問い合わせ:スズキ株式会社
http://www.suzuki.co.jp
|
|
 |
メーターはフル液晶で、タコメーターや時計、燃料計、トリップなどを備えた多機能タイプ。直射日光下でウインカーインジケーターが見づらいのが残念。 |
|
 |
フロントインナーラックは500mlペットボトルを余裕で2本収納可。かばんホルダーや5V1AのUSBアクセサリーソケットも備えユーティリティは充実。 |
|
 |
シート下トランクの容量は28Lで、商品にもよるがフルフェイスヘルメットが収納可能。後方にはまだ余裕があり、レインスーツやグローブなども入る。 |
|
 |
テールランプは導光タイプのLEDを採用、ブレーキを掛けると中央に並んだLEDが点灯する。ウインカーはバルブタイプだが昼間でもよく目立つ。 |
|
|
|
|
エンジン形式 |
空冷4ストローク 単気筒SOHC2バルブ |
総排気量 |
124cc |
ボア×ストローク |
52.4mm×57.4mm |
最高出力 |
6.9kW(9.4ps)/7,000rpm |
最大トルク |
10Nm(1.0kgf・m)/6,000rpm |
変速機 |
無段変速 |
全長×全幅×全高 |
1,830mm×690mm×1,095mm |
ホイールベース |
1,250mm |
シート高 |
760mm |
車両重量 |
114kg |
タンク容量 |
5.5L |
タイヤサイズ |
F:100/90-10
R:100/90-10 |
ブレーキ形式 |
F:シングルディスク
R:リーディングトレーリング |
価格 |
価格31万8600円〔税込〕
(本体価格:29万5000円) |
|
|
 |
|