スズキの誇るロングセラー原付スクーター、レッツシリーズのニューモデル『レッツG』。スズキ独自の低燃費「SEP(SUZUKI ECO PERFORMANCE)エンジン」を日本仕様車として初めて搭載した原付スクーターだ。
外観は曲線の多い柔らかなフォルムで親しみやすいデザイン。燃料やオイルを含めた装備重量は69kgとかなり軽く、押し歩きやセンタースタンド掛けはとても楽だ。シート高も低めで、小柄な人や年配の方でも気軽に扱えるだろう。ユーティリティに目をやると、横向きにフルフェイスヘルメットが入るシート下のトランクスペースやコンビニフック、シャッター付きキーシリンダーなど、過不足のない装備。フロントインナーラックは1Lのペットボトルに加え、グローブなどの小物まで入る余裕があり、このクラスとしては大きく、利便性が高い。
最高出力3・0kWのSEPエンジンは、30km/h定地で74km/L、WMTCモード値でも54.8km/Lという国内の空冷50ccスクータークラスではトップレベルの低燃費を実現している。
発進加速はあくまでマイルド、ある程度スピードに乗ってから、モリモリとトルクが出てくるタイプ。軽くてコンパクトな車体のため、ヒラヒラと軽快な乗り味で、混んだ道、細い道でも気兼ねなく走らせることができる。ただし、軽快過ぎてフロントの接地感が心もとない場面もあるので、ジェントルな走りを心掛けたい。
通勤に通学、日常的な買い物の足など、原付本来の使い方がよく合う、スニーカーのようなカジュアルさが魅力のスクーターといえるだろう。
|