14年型でタイに生産を移すとともにモデルチェンジを受けたのがバーグマン200。以前から欧州仕様車として活躍し、今年の春から日本でも販売が開始された。
スズキの現行ラインナップには、原付二種のアドレスV125シリーズと、軽二輪枠いっぱいのスカイウェイブ250という、ふたつの人気スクーターが存在するが、今回のバーグマン200はこの間を補完する機種。高速道路を使えて、狭い市街地でも扱いやすいボディサイズ。つまり、シティコミューターとしての利便性を追求したモデルとなる。
車体はスカイウェイブ250シリーズより50s以上も軽く、押し歩きから低速の取り回し、市街地でのターンまで、あらゆるシーンで軽快。日常的に使うのに向く設定だ。
エンジンは、アイドリング時の振動がやや多めだが、これが元気のよさを予感させる。実際、スロットルを開けると驚くほど軽快な加速を行う。全開フル加速では、かなり高回転をキープする変速設定。排気量は199ccで最高出力が19馬力というエンジンのおいしいところを、しっかり使っている。さらに車体の軽さも手伝うため、最高速はともかく、低中速での加速力はスカイウェイブ250シリーズを凌ぐ印象だ。
またコーナリングは、軽さに加えてニュートラルなフィーリングのハンドリングも魅力。とにかく素直で、気を遣うことなく向きを変えられる。ブレーキの制動力やコントロール性も十分に確保され、ちょっぴりスポーティに操ってみるのも楽しい。
さらに、収納などのユーティリティも充実しているので、幅広いシーンでストレスなく使うことができるだろう。
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