市街地で扱いやすいコンパクトなボディサイズと、コミューターとしての利便性、そしてスポーティな走行性能を融合したモデルとして開発され、2013年秋に発売が開始されたのがマジェスティS。排気量155ccのエンジンを積むことから、日本では「高速道路にも乗れるコンパクトスクーター」という位置づけとなる。
このマジェスティSが、2018年2月にマイナーチェンジを受けた。その中心となったのは、LEDヘッドライトの採用。ロービーム時はリフレクター式、ハイビーム時はプロジェクター式を用いるこの新作ヘッドライト採用に合わせて、前側の外装カバーやウインカーのデザインも見直され、さらにスタイリッシュな“顔”を手に入れた。また、DC12Vアクセサリーソケットの追加による利便性の向上も図られている。
走行性能や乗り心地に関する部分は従来型を踏襲。シート高は795mmとやや高めで、身長167cmの筆者がまたがると両足の裏が半分ほど接地する程度だが、車重が250ccフルサイズと比べれば軽いため不安は少ない。
シートから見る車体前側はとてもスリムで、扱いやすさをイメージしやすい。そして実際、混雑した市街地でも自由度が高い。最高出力は15馬力だが、車体が軽いことから加速力は十分。自動変速はスムーズで、実用域においてモタつく領域がなく、フルスロットルなら停止状態から60km/hまで一気に到達してくれる。
コンパクトにまとめながらも、タンデムユースを十分に考慮した設計が施されている点もうれしい。
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