今年のモーターサイクルショーで、ヤマハブースの中心に展示されていたツーリングセロー。もともと機動性が高いセローだが、さらに積載性をプラスしたモデルとあって、注目していた人もいたことだろう。その市販モデルがついに発売となった。
セロー250を基本に、アドベンチャースクリーン、ブッシュガード、アドベンチャーリアキャリア、アルミアンダーガードの4点がパッケージになったツーリングセロー。追加装備のデザインはヤマハの車両を数多く手がけるGKダイナミックスが担当し、車体に装着したときのバランスも考慮して、セローのスリムなスタイルを活かしつつ、よりタフな見た目になっている。
今回試乗して特に便利に感じたのが、シールドとリアキャリアだ。30cm×30cmのウインドシールドは、高速走行時に胸部への走行風を効果的に軽減。また、時速100km/hでの走行時も、シールド装着によるハンドリングの違和感を感じることは無かった。
巨大なキャリアは、荷台面積が従来製品の約2倍。積載重量も30%アップという頼もしさで、旅初心者でも安心して荷物を積載できるはずだ。また、キャリア上面にはワイズギア製リアボックスに対応する、ボルト穴も用意されるという周到ぶりである。
バッグ類はオプションとなるが、フル装備すると前後への体重移動が難しくアグレッシブな走りをする人にはやや不向き。しかし、足付きの良いセローゆえにフラットダートのちょっとした林道程度なら、問題なく走行できるはずだ。
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