タイガー1200シリーズはトライアンフが展開する現行のアドベンチャーセグメントの最上位モデルとして君臨している。2018モデルではエンジンや電子制御を含む100 ヵ所以上の大幅なアップデートにより、オン&オフロードでの走りの性能と快適性が高められた。
トータル11kgの軽量化によりハンドリングを向上させるとともに、141psを発揮する新設計の水冷並列3気筒DOHC12バルブ1215ccエンジンは、低速トルクが強化されてレスポンスも俊敏に。新型サイレンサーによりトリプルサウンドにも一層磨きがかかった。電子制御も一段と進化し6種類のライディングモードに「OFFROADPRO」を追加し、WP製電制サス(TSAS)やコーナリングABS、トラコンも標準装備。また、新たにコーナリングライトや電動スクリーンを装備するなど、まさに至れり尽くせりの快適装備が特徴だ。
タイガー1200XCAはスポークホイールを採用した最もオフロード寄りの仕様だ。前後サスペンションはソフトで乗り心地が良く、シートは低め。相対的にハンドル位置は高めでリラックスしたライディングポジションになっている。その強大なパワーと車格を生かした、“脚の長い大陸横断ツアラー”といった雰囲気だ。エンジンは基本的に従来型と変わっていないが、回転がより滑らかに、スロットル応答性もリニアになった。
溢れんばかりのフラットトルクとストローク感たっぷりの猫足、電動スクリーンの恩恵により、1日数百kmを一気に走破することだって可能なアドベンチャー版の快適超特急だ。
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