巨体ながらもダート走行をこなせる高い走破性と、長距離ライディングでも疲れ知らずの快適性から、ここ数年世界的に人気の高いカテゴリーとなっているアドベンチャーモデル。そのベンチマークとなるモデルがBMWのR1200GSだ。このモデルに真っ向から勝負を挑んできたのが、今回のトライアンフ・タイガーエクスプローラーだ。
車体を前にするとその大きさに萎縮してしまうかもしれない。しかし、シート高、ハンドルバーポジションを調整できるため、シートを低い方にセットすれば身長163cmの筆者でも両足の親指の付け根部分まで接地する。ダートはともかく、一般の舗装路では不安を感じることは少ないだろう。
エンジンは、新開発の1215cc3気筒エンジンを搭載し、最高出力137馬力を発揮する。トルクピークは6500回転ながらトルクの出力がフラットなのと、ライドバイワイヤの電子制御スロットルシステム、トラクションコントロールにより非常に扱いやすい。また、3気筒エンジンはトルクフルながらも振動が少なくスムーズなのが特徴。そのため長時間ライディングした場合でも、疲れは少ないだろう。なお、今回撮影に使用したDパッケージは、タイヤ空気圧監視システムやエンジンバー、フォグライトなどオプションが装着された台数限定モデルだ。
この9月には、ダート走行を重視するユーザーには必須ともいえるスポークホイール仕様のXCも英国で発表された。日本国内への導入時期、価格は未定だが、こちらも非常に楽しみなモデルである。
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