SWMはかつてイタリアのエンデューロシーンを席巻し、ヨーロッパを中心に多くのファンに支持されたメーカー。このたび日本でもMVアグスタジャパンによって、最新モデルが発売されることとなった。
同社はオフロードで有名だが、今回紹介するのはロードスポーツ。それもセミダブルクレードルフレームに空冷単気筒エンジンを搭載したオーソドックスな1台である。・・・・・・と書くと、トラディショナルな車体を思い浮かべる読者も多いだろうが、実車はご覧のとおり。フロントフォークは倒立で、リアサスペンションはサブタンク付きの高性能なもの、さらにアップタイプの左右2本出しマフラーがスポーティ!そう、いま流行のスタイル「スポーツヘリテイジ」を彷彿とさせる1台なのである。
グランミラノは大型モデルとはいえ、排気量は445ccで、車体は中型クラスとほとんど変わらず、足つきは良好。クリップオンハンドルを装備しているが、前傾もさほどキツくはない。これならワインディングはもちろん、ストリートでも気兼ねなく乗ることができるだろう。
実際に走り出してみると、やはり跨ったときの印象と変わらず、じつにフレンドリーな乗り味だ。トルクフルなエンジンは低速から扱いやすく、しっかりした足周りはワインディングから街中の交差点まで、あらゆる路面で安心感をもたらしてくれる。コンパクトな車体に対して余裕のあるエンジンのおかげで、高速道路でもパワー不足は感じない。これはまさにオールマイティに使えるシングルスポーツマシンだ!
こんな1台、待っていた人は多いのではないだろうか。
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