今年は21世紀最初のロードスポーツシングル元年かもしれない。英国の新進気鋭メーカー『メガリ社』が発表した250Rは、まさにそんなことを思わせる本格シングルマシンなのだ。超タイトな車体をフルカウルで包み込んだ迫力の外観は、メガリ250Rが持つ素性を高らかに訴えかけてくる。
車体根幹の設計はヨーロッパのラボというニューマシンだが、各部のクオリティはリーズナブルな価格からすると、本当に驚愕と言えるほどで、しっかりとしたものだ。美しいフレームのパイプワーク、デザインもシャープな前後ホイール、そして流行を押さえた外装と、250ccクラスにありがちな安っぽさを感じさせないデザインワークは、オトナがニヤリとできる作り込みなのだ。
今回試乗したのは都内近郊のミニバイクコースだ。タイトなコーナーと短い直線が組み合わされた小排気量向けのレイアウトで、まさにメガリにはピッタリ。早速コースインすると、エンジンは心地よい排気音を奏でながら路面を蹴り始めた。予想以上に力強いエンジンだ。コーナーに差し掛かり、軽くブレーキして車体を倒しこむ。何の癖もないニュートラルなハンドリングで、フレームや足周りなど走りの要となる構成要素がしっかり機能している印象だ。また、軽量でタイトな車体は、意のままに車両を走らせることが出来る。
エンジンの力を使いきる面白さもあり、眺めてもウットリできるメガリ250R。登場によってスポーツシングルが大きく見直されることは間違いない!
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