まずそのネーミングにインパクトがある『みんなのバイク』。これはエレクトリック・モータースポート社のEVバイクなどを販売するユニオートが、新しく手がけた125ccのバイクである。同社代表の伊藤氏は「高校生がアルバイトで気軽に購入できるバイクが作りたかった」と言う。このみんなのバイクは、なんと17万8500円という低価格。それでいながら充実した装備を纏い、所有欲を満たすようなつくりとなっている。たとえば、タンデム時などに重宝するプリロード調整付きリアサスペンションの採用や、ツーリングなどで大型の荷物も積めそうな大型キャリアや、スタイリッシュなサイレンサーやペーダルディスク等々、この価格でこのパッケージ!?と驚く内容となっている。
125ccというと、制限速度は一般的な乗用車と同じであることや、維持費の安さから、通勤・通学モデルとして高い人気を誇るレンジであるが、最近はスクーターモデルが多く、新しいミッションモデルを捜し求めているライダーも少なくない。
キャブレターにガスを送りセルを回す。エンジンは、すんなりとかかりサイレンサーは歯切れの良い音を奏でている。想像以上に低速から粘りのある単気筒エンジンは、とても具合よく調律されており、クルマの流れをリードすることができた。難点を言えば、今回試乗した車両に装着していたタイヤが、少々チープな乗り味を感じさせることだったが、販売車両に関しては、対策済みの別タイヤを装備するということだ。
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