このスターデラックスを見て、どことなくベスパに似ている、と感じる人もいるのではないだろうか。それもそのはず、製造しているインドのLMLは80年代から90年代までピアジオと業務提携し、PXシリーズをラインセンス生産していたメーカーなのだ。
スターデラックスはかつてのベスパPXシリーズを連想させるスチールモノコックボディにLML製4ストエンジンを搭載してるのが特徴だ。もちろん、旧ベスパで採用されていたハンドチェンジ式の変速機構も健在だ。これまで125cc、150ccモデルがラインアップされていたが、昨年11月に200ccの当モデルが登場した。< /br>
排気量アップにより低速での力強さが増し、コミューターとしての使い勝手を高めている。またクラッチ、ミッションの構造を見直すことで操作性が向上し、軽いクラッチ操作でより扱い易く、ギアの入りかたもスムーズになった。
最新のスクーターと比べたら、巡航性能、快適性など前時代的だ。しかし、美しいボディや、ハンドチェンジを駆使して走る楽しさは、スターデラックスならではの魅力に満ちている。ベスパPX用の外装アフターパーツの多くを流用できる点も、カスタムを考えている人にとっては見逃せない。
正規ディーラーは全国に約60店構えており、購入後のメンテナンスなどアフターフォローも万全だ。なお、今回の試乗車に装着しているブレーキレバー、ウインドスクリーンは社外品で、リアキャリアは純正オプションパーツとなっている。
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