その愛くるしいスタイルと、プラモデルのような感覚でカスタムできる楽しさから根強いファンに愛され続けて50年。昨年、惜しまれつつ生産終了となったモンキーだが、今度はエンジンの排気量を50から125にし、新たな時代が始まった。
前後に短く、上下に高く、そして太い足で踏ん張るその唯一無二なフォルムを継承するため、タンク形状やエンブレム、ハンドル、シート、アップマフラーなど各パーツのサイズ比率をそのままに拡大。タイヤもブロックパターンを再現し、エンジンとの隙間も同じに見えるようにするというこだわりようだ。
ニーグリップができる、ゆったりとしたライディングポジションで、クッションの厚いシートの座り心地も良好。グロム譲りのエンジンは常用するミドルレンジでのトルクが太く、意のままに加速してくれる。トコトコ言わせながら、ノンビリ走るのもいいだろう。
そしてハンドリングが軽快で、小径12インチの足まわりを活かしてクルクル面白いように曲がるから、タイトコーナーの続く狭い峠道も快走する。
専用設計したフレームにはしっかりとした剛性感があり、直進安定性も高いし、前後ブレーキもカッチリ効く。車体を深く寝かし込んでもタイヤのグリップ感がしっかりあって落ちついているし、減速させつつスパンと旋回を決めるライディングは、モーターサイクルを操る楽しみに満ちあふれたもの。入門用にも最適だし、セカンドバイクとしてもオススメしたい。
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