ビジネスモデルのスーパーカブ110を、アウトドアテイストあふれるレジャーバイクにカスタムしたクロスカブが、新登場から5年近くが経過した2018年2月、初の刷新を受けた。この際にニューモデルとして追加されたのが、クルマの免許でも乗れるクロスカブ50だ。
ベースとなっているスーパーカブ50は、110と基本部が共通化されていて、クロスカブにおいても車体の基本デザインは統一化されている。ただし、クロスカブ50は前後ホイールを14インチに小径化。右手側にウインカースイッチがあるレトロなスイッチボックスを備え、リアマッドガードを採用せず、ステップが固定式とされるなど、各部の仕様が専用化されている。
小径ホイールと50仕様専用シートのおかげで、足着き性は非常によく、身長167cmのライダーでも両足の裏がべったり着き、さらに軽く膝が曲がる。小柄な女性やエントリーライダーでも、安心して乗れそうだ。
スーパーカブ50と共通のエンジンは、2017年秋の刷新時に熟成が施され、変速機構も改良された。かつてのカブに対する印象からすると、かなり滑らかな変速ショックだ。49cc空冷単気筒のレトロなエンジンなりの出力だが、適切なギアを選ぶことでキビキビ走れる。
小径タイヤのおかげで、ハンドリングはかなり軽快。狭い路地でも難なく向きを変えられるという長所を生かして、知らない街で冒険気分を味わいたくなる。
オシャレなシティコミューターとしてはもちろん、休日の遊び道具としてもおおいに楽しめる原付だ。
|