スクーターが持つ利便性とアドベンチャーモデルのアクティブツアラー性能を融合させたのが、2017年春に新登場したX-ADV。NC750シリーズ用をベースとするエンジンを、専用化された車体と組み合わせる。トランスミッションは、クラッチ操作なしで発進停止および自動または手動の有段変速が可能なデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を採用する。
このX-ADVが、2018年4月に初の改良を受けた。これまでも、秀逸なDCT制御と信頼性に優れるABSにより、安心してファンライドできるモデルだったが、新たに2レベル+オフに切り替えられるトラクションコントロール機構を採用。マイルドなエンジン性能なので、路面状況のよい舗装路ならスロットルをワイドオープンしても後輪が滑りだすようなことはまずないモデルだが、濡れた舗装路やフラットダートでも、よりイージーかつセーフティに操れるようになった。
さらに2018年型では、スロットル操作に対する駆動力変化をダイレクトに後輪へ伝達するようにクラッチ制御を変更できる、G-スイッチも新採用。ダートでONにすれば、後輪にトラクションを掛けたりテールスライドをコントロールしたりすることが、より意のままになる。他車に搭載される走行モード切り替えほどの明確な差はないとはいえ、ダートではONがお薦めだ。
シート下に荷物を投げ込み、都市部をスマートに抜け、フラットダートを含む道で冒険へ。熟成により、こんな遊びをより気軽に体験できるようになったぞ!
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