ホンダのPCXは、前後輪14インチ径のグローバルスクーターで、日本では10年3月に発売開始。今年5月には、耐久性や静粛性などを高めた次世代のeSPエンジンを搭載する改良を受けた。
そのPCXをベースに、152cc仕様のeSPエンジンを搭載したのが、この6月に販売が開始されたPCX150だ。
排気量が28cc増えているため、当然ながらPCXと比べれば加速力はアップ。エンジン音は非常に静かだが、力強いスタートダッシュを見せる。国内加速騒音規制の関係から、40〜70km/h付近ではやや控えめな加速だが、極端に遅いというほどではない。そしてこの領域を超えると、国内最高速度の100km/h付近まで、力強く伸びやかに速度を上げていく。
100km/h巡航時に、エンジン性能に極端な余裕があるわけではないが、到達加速が悪くないので、クルマの流れに乗って高速道路を走るのも怖さがなかった。
また、この150にもアイドリングストップ機構を採用するが、停車後約3秒で停止し、アクセルオンからほとんどタイムラグなく再始動するこの機構には、まったくストレスなどが感じられなかった。常時オンで乗りたいところだ。
一方で、前後14インチ径のホイールを履く車体は、125同様に、大経ホイールならではの安定感と、軽快なハンドリングのマッチングが魅力。交差点から高速コーナーまで、とにかくイージーに操れる。
新登場の150と熟成の125。自分のメイン使用シーンを想定して、より向く方を選んでほしい!
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