08年の第三世代、CB400SFをベースにカウリング付きとして登場したSB(スーパーボルドール)が14年型となり、完成度を高めた。その乗り味は、従来型の良さをそのままに、さりげなく熟成されている。
シート高はこれまで通り755mm。足着き性が抜群で、足代わりに使うことにも億劫さなど感じない。そして、新型はハンドル位置が、10mm手前、7mm高くなっていて、言われなければ気付かない程度に、取っ付きやすさが増している。
従来型の、いい意味でモワッとしたスロットルレスポンスは、優しさの中にダイレクト感が加わっている印象。サイドカバーの変更で吸気系が影響を受け、結果的にレスポンスが向上しているのだという。
さらに、車体にもダイレクト感がある。これはフレームのシートレールが補強されたことで、剛性バランスが改善されているようだ。
もちろん、ハンドリングは素直そのものである。しかも、ネイキッドのSFよりも、SBはさらに好印象だ。デザインが刷新されたカウリングは、内部の空気の流れを改善。それにより、走行中、カウリング内部を通る空気がバイクの挙動に影響を与えることが少なくなっているという。また、新設計となった前後ホイールは剛性バランスに優れ、軽快なだけでなく、走りもしなやかになっている。
細かく改良が加えられたことで、フレンドリーで快適ながらスポーティという持ち味に磨きが掛けられたCB400SF/SB。気負わず、さまざまな用途に使える高性能は、多くの人に自信を持って薦められるバイクなのである。
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