優雅さにスポーツ性を融合したホンダのフラッグシップツアラー |
優雅で快適なロングクルージングを実現してくれるゴールドウイングは、約70もの国と地域で販売累計台数約80万台を記録している人気の大型ツアラーだ。初代モデルGL1000の登場から40年以上の歴史の中でより高性能で快適に進化を進め、2018年に17年ぶりのフルモデルチェンジをした。従来ゴールドウイングの快適性に疑う余地はなかったものの、装備が充実するほどに大きく重くなっていたのは事実だし、見た目的にも威圧感が強くなってしまっていた。それを改善すべく、大胆な軽量化を図り、バイク本来の走る楽しさを融合させたのが新型ゴールドウイングの特徴だ。
試乗したのは7速DCTモデル。クラッチ操作がいらないのでさらにイージーなライディングが可能だ。軽量コンパクト化を図ったとはいえやはり車体は大柄。だが、跨って車体を引き起こしたときの重量感はかなり軽減されている。さらにウォーキングスピードモードやバックギアが装備されているので、取り回し性も向上している。水平対向6気筒を始動し、右手のDCTスイッチをDに入れる。あとはアクセルを開けていくだけで自動変速し加速する。パワーフィーリングは相変わらずシルキーだ。そうした中にも力強さが加わっている印象で、一般道なら2500回転以下で事足りてしまう。なにより驚いたのはハンドリングの軽快さだ。ホンダが二輪車用に独自開発したダブルウィッシュボーンのフロントサスも奏功し、高い安定性と軽快なハンドリング、そして快適な乗り心地を見事に実現していた。
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Text/Kuniyasu Kurisu Photo/Hiromu Inoue
問い合わせ:本田技研工業株式会社
http://www.honda.co.jp/
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独自開発のダブルウィッシュボーンフロントサスペンションを採用。ブレーキは前後連動で、強力かつピッチングの少ない安定した制動力を発揮する。 |
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ジェネレーター(発電装置)とスターターモーターの機能を1つに統合したISGを大型二輪車として初採用。水平対向6気筒エンジンも軽量コンパクト化。 |
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各スイッチはセンターコンソールに集約され使い勝手を向上。またメーターパネル中央にはAppleCarPlayをバイクに初搭載。利便性を高めた。 |
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快適装備のひとつである大型サイドバッグにはダンパーが装備され、滑らかで上質な開閉性を実現。ETC車載器もサイドバッグ内に収納されている。 |
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エンジン形式 |
水冷4ストローク 水平対向6気筒OHC |
総排気量 |
1,833cc |
ボア×ストローク |
73.0mm×73.0mm |
最高出力 |
93kW(126PS)/ 5500rpm |
最大トルク |
170Nm(17.3kgf・m)/ 4500rpm |
変速機 |
電子式7段変速(DCT) |
全長×全幅×全高 |
2,475×905mm×1,340~1,445mm |
ホイールベース |
1,695mm |
シート高 |
745mm |
車両重量 |
364kg |
タンク容量 |
21L |
タイヤサイズ |
F:130/70R18
R:200/55R16 |
ブレーキ形式 |
F:ダブルディスク
R:シングルディスク |
価格 |
287万7120円(税込) (本体価格:2,66万4000円)
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