
CBシリーズの最新ラインナップは、世界戦略車としてのスーパースポーツモデルCBRブランドのネイキッド版として250クラス、1000クラス、そして原付二種125クラスにも登場。また昨今のネオクラシックの人気もあり、CBシリーズの選択肢はさらに拡大した。
今が検討・吟味の絶好機 新車を学んで中古車を検討
これまでCBシリーズの新車や中古車などを検討・購入する場合、価格帯などは、大型二輪免許はCB1300SF、普通二輪免許ではCB400SFという二軸となっていた。購入レベルとして生産から約20年前あたりまで眺めると、CB1300SF、CB750、CB400SFが基本ラインナップといえる。しかし昨年の排出ガス規制もあり、国内メーカー各社のラインナップが減少するなか、このCBブランドについては、国内専用車も含めてますます広がっているのだ。CB1300SF、CB400SFシリーズは規制環境クリアの中で車体の高額化が進んではいるが、このラインナップ増は実に嬉しいこと。これらの新車のラインナップ増が、数年後から始まる中古車市場に大きく影響を及ぼしてくるのは間違いない。つまり、今が一番CBシリーズを検討・吟味できる絶好機なのだ。
これは悪口ではない。本当に。国内メーカーは、世界戦略モデルを国内向けに仕様変更をかけることで開発費、製造費を抑え流通させ排気量毎にブランド展開している事実がある。排出ガス規制が強化されるたび、採算の合わない国内専用車を生産終了させるというのが時流になっている。しかし、さすがはニッポンを代表するスーパーブランドCBだ。リッタークラスでも、国内専用モデルを投下し続け、そこに「引き換え」ではなく「追加ラインナップ」として世界戦略モデルを補う図式だ。なので、空冷好き、水冷好き、ネオクラシック、レトロなどリッタークラスのネイキッドでも、モデルも仕様もカラーも合わせれば、かなりなもの。
CBシリーズはその長い歴史もあり、あらゆる時代でのCBという機種へ想いや好みが異なることもある。繰り返し述べるが、「空冷こそCB」という声もあるし「やっぱりCBはビッグワン系でしょう」という意見もあれば「そりゃあ400SF VTEC」という人もさまざまいるのだ。それらにこたえるCBのラインナップ拡大は今後の市場も考えると期待がわいてくる。
写真はCB1000SF発売から25周年時の特別仕様エンブレムモデルを撮影したCB1300SF/CB1300SBの兄弟ショット。国内バイク業界をけん引し続けるCB1300SF。今では本当に稀少な存在となった4気筒ビッグネイキッドの今後の動向に注目していきたい。
ENGINE
新設計で約50%減の内部通気抵抗
最高出力と最高回転数アップのため、エアクリーナーを新設計し、各エンジン回転域における吸気効率が向上。とくに高回転域でのエアクリーナー内部通気抵抗が、空気をスムーズに流す配置に変更となり従来モデル比約50%減となった。
CB1000R/250R/125R
世界戦略モデルとして新時代を創るCBブランド
CB1300/400の各モデルが、免許制度のもと日本専用モデルの機種として展開していた流れにここに来て変化が出てきた。CBシリーズ逆輸入時代が本格的に始まったのだ。
買える01
HONDA CB1000R
4月発売。水冷4ストローク・DOHC 4バルブ・直列4気筒1000ccエンジン。「魅せる、昂る、大人のためのEMOTIONAL SPORTS ROADSTER」と定め、CBR1000RRのエンジンを踏襲。軽量・剛性のある高張力鋼のモノバックボーンフレームを採用し、スロットル・バイ・ワイヤシステム、3種の電子制御による3つの走行モード設定などネオレトロスタイルの中に最新技術が満載。
新車価格●163万円
中古相場価格●69.8万円〜151.2万円
買える02
HONDA CB125R
「“ SPORTS ROADSTER” Prologue バイク本来の乗る楽しさを」をコンセプトに、水冷・4ストローク・SOHC・単気筒エンジンを搭載。吸排気系の最適化とPGM-FI、新設計スチールフレーム、倒立フロントフォーク、LED化、フルデジタル液晶メーター、ギヤポジションインジケーターを採用し125クラスでも走る楽しさが追求されている。
新車価格●44万8200円
中古相場価格●18.38万円〜48.2万円
買える03
HONDA CB250R
5月発売。「日常の移動を遊びに変える“SPORTS ROADSTER”」を提唱し、エンジンは水冷・4ストロークDOHC4バルブ単気筒。吸排気系の最適化とPGM-FI、新設計のスチールフレームを採用。倒立フロントフォークと、安定した減衰力を発揮する分離加圧式リヤサスペンションユニットを採用し軽快で上質な操縦性を生み出している。
新車価格●50万3280円
中古相場価格●45.59万円〜47.9万円
CB400SF/CB400SB
日本で創り日本だけで販売するニッポン代表400クラス
ある意味奇跡といえるだろう。日本生産、日本専用販売というあの誰もが一度は乗車するモデル「スーパーフォア」の400クラス。普通二輪クラスの教習車として多くのライダーが乗車済みだ。
ハーフカウルの役割は風防性による疲労の低減だけではない。スモークスクリーンの採用で、昼間時のメーター類に対する視認性を向上させているのだ。
買える04
国内免許制度の常に中心にいる
HONDA CB400 SUPER FOUR
もう説明をする必要もないくらいの一台。バイクの登竜門的な役割で、「はじめまして」が教習所からのライダーが大半だろう。400クラスで唯一の国内専用設計・製造・販売という現役ながら既にレジェンド的な風格も。作り、走りなどすべてがワンランク上で絶大な信用がある。
新車価格●81万5400円〜
中古相場価格●26.8万円〜78万円
買える05
HONDA CB400 SUPER BOL D'OR
'05年発売。CB400SFのマイナーチェンジと同時に追加発売に。水冷4ストロークDOHC直列4気筒400ccで当時のCB400SF HYPER VTEC SPECIIIをベースに新設計のハーフカウルを装備し高速走行時の風防性を高めた角型マルチリフレクターヘッドライトなど、高速道路二人乗り解禁に合わせた長距離走行に適した仕様となっている。
新車価格●87万7000円〜
中古相場価格●33.43万円〜72.8万円
VFR400Kから引き継ぎCB400SFになって約20年以上、教習車の入れ替えのタイミングもあるだろうが、CB750は現在NCシリーズに刷新も多い中、普通二輪クラスは今もバリバリ教習車として、私たちライダーに多くのことを教えてくれている。
CB1100/RS/EX
偉大な先達の意思を継ぐ
タイプで異なる空冷ネイキッド
CBシリーズの人気に火を付けたとされる' 80年代バイク全盛期のホンダ・ネイキッドバイク「CB750F」。そのスタイルを受け継ぐ形となったのが'10年に登場したCB1100シリーズだ。
買える06
HONDA CB1100RS
'17年CB1100の追加仕様として発売。スポーティーな走りを実現するアルミキャスト製17インチホイールの足回りを採用。主要部品を変更しCB1100 EXよりもさらに3kgの軽量化を図る。幅広タイヤ、新設計のローハンドル、アルミ製スイングアームなどスポーツ性を演出している。
新車価格●133万8120円
中古相場価格●104.4万円〜127.8万円
買える07
HONDA CB1100
'10年発売。成熟した二輪市場の中、こだわりを持った大人の価値観に見合うロードスポーツモデルとして開発。造形の美しさと扱いやすさを追求し、新開発の空冷4ストロークDOHC直列4気筒1100ccエンジンを搭載。ハンドルによってType IとType IIを設定した。
新車価格●133万8120円
中古相場価格●46.9万円〜193.63万円
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HONDA CB1100EX
'14年発売。CB1100の各部に熟成を重ねた上で新たにラインナップ。2本出しマフラーやワイヤースポークホイールの採用などで、トラディショナルイメージを深めた。ABS、ETC車載器、グリップヒーター、インジケーターランプを装備のABS E Packageも追加された。
新車価格●133万8120円
中古相場価格●77.5万円〜134.4万円
CB1300SF/SB
CBシリーズ、日本の顔としてのビッグネイキッド・スーパーフォア
国内専用モデルのため排出ガス規制が強化されるたびに、存続が話題となる CBシリーズの長兄。昨年はさすがに世界戦略モデルのラインナップ追加発表もあり生産終了も噂に。一日も長い販売継続を願う。
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HONDA CB1300 SUPER FOUR
バイク業界の最大の功労者といってもいいだろう。CB-SFとして25周年を超えたホンダを代表する1台。白バイなど社会インフラにもなっている。'00年前後リッターオーバー全盛期に、ヤマハXJR1300、カワサキZRX1200R、スズキ バンディット1200などライバルとともにジャンルをけん引した。
新車価格●144万7200円
中古相場価格●31.99万円〜218.8万円
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HONDA CB1300 SUPER BOL D'OR
'05年CB1300SFのマイナーチェンジと同時に同車をベースに追加ラインナップ。新設計ハーフカウルを装備。カウル内側には左右約1Lの収納スペースを確保。左側スペースは施錠も可能で、右側スペースは高速道路で使い勝手に優れたチケットホルダーを装備。
新車価格●155万5200円
中古相場価格●44万円〜136.79万円