普通に買えるCB中古車ラインナップ10

最新オススメCB中古車購入事情 普通に買えるCB中古車ラインナップ10

CBシリーズの人気の中古車はもちろん旧車・絶版車・プレミアなモデルに偏重しているのは事実だ。だが、高額でメンテナンス技術などがそろっていないと宝の持ち腐れに。今回はそんな人気車ではなく、流通数があり、実用的な購入価格帯の機種を紹介する。

選び放題な価格と車両信頼の普通免許クラス

 中古車市場を眺めてみる。先述のとおり、とにかくCB1300SF/CB400SFシリーズの圧倒的流通台数は、まさに選び放題といっていい。全国に満遍なく流通し、年式・走行距離など「検討する基準」にも神対応しているのだ。価格重視、年式重視、スタイル重視、あらゆるアプローチも満たしてくれる。そして、それらのバックヤードにあるのは「CBシリーズの信頼の高さ」にある。教習車、バイク便、白バイなど働くバイクとしても、日本の免許制度と国内専用設計・製造、これらを数十年以上継続しているバイク界に君臨するトップブランドは、そう簡単に覆るものではない。まさに積み重ねた信頼といえる。派生する従妹的なモデルも経年で多数ラインナップされているので注目だ。全クラス・多数のジャンルで中古車がラインナップされている。ここでは、中心機種はもちろん、個性派CBシリーズも紹介していく。

CB400SF

バイク便でもCBシリーズは大活躍中。バイク便も運ぶ以外のサービスへ業務拡大している中、人気は今もCB400SFとのこと。とにかく耐久性が高く営業車としてはコスパが優れているとのこと。
●有限会社ベテラン便/東京都文京区小石川3-38-8 STビル1F TEL:03-5689-0803

CB1300SF/1000SF/750

圧倒的な存在感!!
愛され続けて25年オーバー「スーパーフォア」

'92年の発売から「スーパーフォア」という、もはや一つのジャンルを作り、今も走り続ける「BIG1」 「1300SF」。バイクが集まるところで見ないことはないという圧倒的なシェアで中古車の選択肢も多数だ。

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HONDA CB1000 SUPER FOUR

HONDA CB1000 SUPER FOUR

25年以上も前で大丈夫? そう思う人もいるだろう。そこは問題ない。基本性能の高さは折り紙付き。最新の掲載台数は36台でまだ選べるし、一番の魅力はその価格。現行車もあり、当時かなりの台数が販売されたため希少性が低いのも要因。大型入門にもピッタリだ。

中古相場価格●27.8万円〜58万円

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HONDA CB750

ミドルネイキッドを
支え続けた巨人を忘れるな

HONDA CB750

'92年より販売し'08年で生産終了。空冷ナナハンネイキッドに拘るライダーから多くの支持と魅力的な価格、扱いやすいスペックで長く愛された。空冷・直列4気筒エンジンを搭載。現在ではホンダNCシリーズが多い大型二輪免許教習車だが、それ以前はこのCB750が教習車だった。こちらも定番機種であるためお買い得に。これ以前の750クラスCBにはプレミア価格が付いている。

中古相場価格●25万円〜220.4万円

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HONDA CB1300 SUPER FOUR

HONDA CB1300 SUPER FOUR

同系統のSBや特別仕様車などを合わせると、600台以上の中古車が流通している。ここで是非お薦めしたいのが、'98年〜 '02年に発売された2代目モデル。車体価格も50万円を下回るものが多く、かつ定番の赤白カラー以外のカラーも多数流通しているからだ。スタイルで選べばPGM-FI化後の3代目モデルか?

中古相場価格●31.99万円〜218.8万円

CB400/SF/SB

普通二輪免許クラスの代表格規制ごとに値上げされたが台数はピカイチ

'92年のCB400SFの登場から、バイク界を代表する普通免許クラスのエースに。唯一現在も国内生産を続ける400クラスネイキッドは、スポーツ走行・ツーリングなど圧倒的なポテンシャルを発揮する。

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HONDA CB400 FOUR

HONDA CB400 FOUR

'97年から翌年にかけてCB400SFと並行して販売されたのがこのCB400FOUR。販売期間が短いわりに台数は多く、カスタムで高額なものもあるが、幸いにして初代CB400FOURに人気が偏り、プレミア価格にはなっていないのが嬉しい。レトロなスタイルと左右4本のマフラーは今でも十分に魅力的だ。

中古相場価格●33.3万円〜320万円

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HONDA CB400 SUPER FOUR/SUPER BOL D'OR

追加ラインナップのSBにも注目!! どう違う?

HONDA CB400 SUPER FOUR/SUPER BOL D'OR

CB400SFシリーズの中古車は、全シリーズで1000台以上掲載となっているが、機種に対する信頼が高く、極端な価格相場の偏重はない。そこで検討の中心としたいのが、VTEC SPECIIIだ。台数も50台以上で、価格帯もRevoやSPECIIとの差があまりない。またお薦めのこのグレードは、テールカウルなどのマイナーチェンジが入り、スタイルもそれまでのモデルより評価が高いのだ。

中古相場価格●CB400 SUPER FOUR:24.8万円〜78万円
CB400 SUPER BOL D'OR:40万円〜164万円

OTHER CB SERIES

ほかにもイロイロ 今が買い時CBシリーズ 番外編

CBシリーズというと、どうしてもスーパーフォアを中心としたラインナップを思い浮かべるライダーが大半だろう。しかし実際のCBシリーズは、その時代とトレンドにより多岐にラインナップされているのだ。

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HONDA CB400SS

HONDA CB400SS

'01年発売。当時ストリートと呼ばれたカスタムブーム、ヤマハSR400のライバルとしてCBを拝命し登場。空冷4ストローク単気筒397cc。スタンダードシングルからSSとなった。キックスタート式、イモビアラーム搭載。

中古相場価格●16.82万円〜57.16万円

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HONDA CB223S

HONDA CB223S

'08年「ベストマッチアイテム」をキーワードに発売。当時人気のFTR223をベースに、フレーム剛性の変更、ティアドロップ燃料タンク、フラットシート、シルバー塗装の前後フェンダーなどシンプルにまとめている。

中古相場価格●16.99万円〜48.99万円

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HONDA CB250F

HONDA CB250F

'14年発売。CBR250Rにも搭載された水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒エンジン。トラス構造のダイヤモンドタイプフレームを採用。サスは、フロントにテレスコピックタイプを、リヤには5段階調節のプロリンクを採用。

中古相場価格●27.7万円〜45万円

※写真はCB250F〈ABS〉
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HONDA CBR400R

HONDA CBR400R

CBRシリーズと両輪の
ホンダブランド展開に注目!

CBシリーズの主力である400クラスとリッターオーバークラス以外は、既存の世界戦略モデルの日本向け仕様変更が多く、特にラインナップにはCBRシリーズとの共通エンジンが多い。主軸となる国内専用モデルを補う排気量帯や、排出ガス規制による主軸の高額化に対応する廉価版として、価格帯の選択肢を広げるCBのブランド戦略がある。シンプルな入門タイプも多く、どれもスペックよりもマルチな領域で乗り易いという今のトレンドを踏襲している。

HONDA CBR250R

HONDA CBR250R
※写真はCBR250R〈ABS〉

HONDA CBR650F

HONDA CBR650F

世界戦略モデルによるブランド展開
'10年代に興隆した新CB時代

排出ガス規制が強化され、国内専用のラインナップ生産が厳しい中、CBも1300/400シリーズの機種を中心としたライバルとの戦いから、メイン機種はそのままに、他のクラスに世界戦略モデルを投入。新しいCBの時代だ。

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HONDA CB650F

HONDA CB650F

'14年に新開発の水冷4ストロークDOHC直列4気筒で共通エンジンのCBR650Fとともに発売。車体はエンジンの小型化と、マスの集中化を重視。新開発のツインチューブ形式フレームを採用。新デザインのアルミホイールなど扱いやすさを重視している。

中古相場価格●58.8万円〜97万円

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HONDA CB400F

HONDA CB400F

'13年に新開発の水冷4ストロークDOHC直列2気筒で共通エンジンの「CBR400R」「400X」とともに発売。幅広い場面での扱いやすさを追求した新設計ダイヤモンドフレームを採用。デザインは当時の海外モデルCB1000Rを受け継いだ。

中古相場価格●33.3万円〜320万円

CBシリーズの今後は!?国内モデルの未来を占う

 CBシリーズは、バイクの歴史そのものと述べているが、それは今後も続く。世界戦略モデルが中心のラインナップ展開が国内では主流となってきた今、主力CBシリーズはなお国内製造を続けている。同社の人気機種であるスーパーカブやゴールドウイング、一昨年発売のCRF1000Lアフリカツイン然り、ラインナップ強化の場合は国内製造。ラインナップを補う場合は、世界戦略モデルで均衡を図っているのが現状といえる。そんな中、数十年かわらずラインナップ展開の主軸となっているのがCBシリーズ。その軸にブレは感じない。そこに対して国内メーカー各社もライバルを投入し、欧米各社も続く。そういう意味では、CBシリーズは世界中のバイクの中心を成しているのかもしれない。国内専用設計・製造機種が世界の真ん中にいるという誇らしい状況がある限り、今後規制があってもこの図式が変わることはないだろう。

ドリームCB400FOUR

こちらをスルーはできない。ドリームCB400FOUR。愛称「ヨンフォア」。'74年発売時は408ccだが、翌年の中型限定免許制度の設定を受け、2代目からは398ccに。漫画の掲載や稀少な中型4気筒でプレミアバイクに。

※中古車相場価格はグーバイク調べ(2018年9月)。

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