
'99年にコンセプトモデルとして世界を驚かせ、そこから市販化まで6年。
しかし限られた熱狂的なファンに支持をうけつつもモデルチェンジを繰り返すことなく生産終了となったMT -01。
'14年に再登場したMTシリーズは、ヤマハの主力ブランドとして支持を受け、
瞬く間にラインナップの中心となり、同社のメインブランド化に成功した。
MT-07
TRACER900 ABS/GT ABS
抜群のツーリング力を発揮する
最新技術が余すところなく搭載
※写真はTRACER900 GT ABS
Sport Multi Tool Bikeとして、MT-09トレーサーが'15年国内発売。アップライトなポジションと、ハーフカウル&スクリーンを装備。'18年モデルはマイナーチェンジと同時にモデル名も変更。上級仕様の「トレーサー900GT」も発売に。
新車価格●119万8800円
中古相場価格●106.39万円〜137.9万円
XSR900 ABS
“ネオ・レトロ”スタイルも登場
MTシリーズの最新トレンド
'16年登場。ベースはMT-09。その基本性能はそのままに、レトロな外観を与えられたロードスポーツモデルとして登場。中身は先進、見た目はレトロによるネオレトロの潮流に合わせた。トラクションコントロールやアシスト&スリッパークラッチなどもちろん装備。
新車価格●104万2200円
中古相場価格●83万円〜93.9万円
XSR700 ABS
レトロ感&ダイレクトな鼓動感
走りもスタイルも味わえる二刀流
MT-07をベースにしたネオレトロスポーツとして、'15年モデルで新登場し欧州向けに販売。'17年11月から'18年モデルとして国内販売。トレンドに合わせドレスアップやカスタマイズを想定し、サイドカバーや前後のフェンダー、メーターなどを独立した構成に。
新車価格●89万9640円
中古相場価格●87.05万円〜89.2万円
機会損失を補う相互補助 ブランドを厚くする新時代
いろいろな個性を持つ機種を発売して、自分にあった選択をするそれまでの購入・検討の時代が変わった。若いユーザーのバイク離れ、往年のライダーの高齢化、先述のように、排出ガス規制による価格高騰などの背景もあり、自分の利用シーンにあったバイクをそれに見合った価格で購入する「日常領域の中で選択する時代」となった。2代目MTシリーズのヒットとYZFブランドとのヤマハの差別化は、お互いによいところを相互補助しラインナップを拡充させ、ユーザーの常用での満足感をより味わってもらう、そんなラインナップの全体展開だ。バイクの最大の楽しさを、峠道やサーキットで味わえることを自ら否定し、常用域に着目し改めてバイクの魅力を感じて貰い、オーナーにバイクの魅力を気づかせてくれるMTシリーズは、先代を否定しさらにネイキッドの中心ブランドに変貌したのだ。
第2回MTオーナーズミーティング2017
'17年にサンメドウズ清里(山梨県北杜市)で2回目の開催となったMTオーナーズミーティングでトークショーやMTブランドグッズの販売などが行われた。MTオーナー以外のヤマハファンも歓迎だったため'18年開催ではYAMAHA Motorcycle DAYに。