- RSタイチ RSJ701
- モトレック
ウインタージャケット - 防風効果が重視されるが、ライディングウエアとしては万がいちの転倒時におけるプロテクション性能や、走行時のバタツキを抑止する機能、または収納力なども重視して選びたい。
- クシタニ K-2637
- ホワイトグース
ダウンジャケット - おもに保温性を確保するための層として考えられているのがミッドレイヤー。汗冷えを防ぐために、透湿性も与えたい。近年は、薄めのダウンジャケットにも注目が集まっている。
- ゴールドウイン GSM14357
- 光電子スーパーヘビー
ウエイトハイネック - 「アンダー」と呼ばれることもある。カラダを動かすことによって冬でも汗をかくことがあるため、バイク用の場合は保温性に加えて吸汗速乾性も重要。二輪専用品が望ましい。
頭を使ったレイヤリングで
動きやすさを確保しよう!
近年、ウインターライディングウエアで主流となっているのが、「レイヤリング」という考え方。これは「レイヤード・ウエアリング」の略語で、つまりは重ね着のこと。冬山登山などの世界では以前から、効率のよい能動的な重ね着という概念が定着していたが、これがバイクの世界にも広く浸透してきた。
そもそも、単純に暖かさだけを求めるなら、とにかく着込むのが一番だ。これはだれにでもわかる。しかしスポーツ用ウエアには、動きやすさも求められる。闇雲に重ね着をすれば、いわゆる着ぶくれ状態となり、運動性はどんどん損なわれていく。
街乗りやツーリングを楽しんでいる多くのライダーは、バイクをスポーツとして認識していないかもしれないが、全身を使って操るバイクライディングは、レースのように激しく走らなかったとしても、間違いなくスポーツである。着ぶくれによって運動性が低下すれば、適正なライディングポジションを取れなくなったり、俊敏なコントロールができなくなったりして、転倒や事故といった最悪の事態につながることだってあるかもしれない。
そこでバイクの世界では、冬場でもなるべく3層のレイヤリングに抑えることで、安全にバイクを操るための運動性を確保するという考え方が、定番となりつつある。
といっても、ウエアの枚数を減らしたことで寒さに震えてしまったのでは意味がない。インナー、ミッド、アウターと呼ばれる3層にそれぞれしっかり役割を与え、高機能素材の力も借りながら各レイヤーを十分に機能させることで、厳しい冬を耐え抜くしっかりとした防寒性を実現することが大切なのだ。
では、そのために各レイヤーで重視される機能には、どのようなモノがあるのだろうか?
次のページから、レイヤーごとに紹介していこう!