- SPECIFICATION
- エンジン●水冷4ストロークDOHC4バルブ・2気筒
- 排気量●248cc
- 最高出力●23kw(31ps)/11,000rpm
- 最大トルク●21N・m(2.1kgf・m)/8,500rpm
- ミッション●常時噛合式6段リターン
- 全長×全幅×全高●2,085×715×1,110mm
- ホイールベース●1,400mm
- 車両重量●168kg
- シート高●775mm
- 燃料タンク容量●17L
スタイルは最新なれど中身は良い時代のそれ
バイクは走ってなんぼ。異論はない。でも、その走るステージに人間を引きずり上げるまでが実に難しい。「面白いですよ〜」と、単純に人に勧められるか? いくら安全運転に徹したとしても、危険が伴う乗り物なのだから、やっぱり難しい。本人の、絶対乗りたい! って気持ちが当然一番重要になってくる。で、ニンジャ。カッコいいです。このスタイルで「乗りたい〜!」と思って免許を取った人が多くいる。250クラスではしばらく見られなかった現象。その力が、ライバルメーカーを動かし、今の状況を作ったきっかけになったとしたら、その功績はあまりに大きい。では、肝心の中身を見てみよう。
実は、意外と古臭い。フラッグシップのレーシングベースモデルにカッコは似ているけれど、フィーリングは90年代。いや、80年代か? ハイテクなんて何もない。でも、だから良いんです。エンジンは程良くダル。ハンドリングも、舵角が遅れてついてくるようなイメージで、ライダーが感覚を合わせやすい。カッコ良いだけじゃなく、操る楽しさも持ち合わせている。軽快だけれど、クイック過ぎない。だからライダーが積極的に操作していける。
それから、エンジン。低速トルクは薄めながら、高回転まで回すほどにパワフルに。そのアナログのキャブレターチックな回り方がカワサキらしくて気持ち良い。はじめはカッコで選んだライダー達が、「走ってなんぼ」と意識を変えてくれたら嬉しい。そして、ニンジャはそれが出来るバイク。
発売から4年。ライバルマシンが出揃ったなかにいて、ニンジャの魅力はいまだに色褪せちゃいない。