- SPECIFICATION
- エンジン●水冷4ストロークSOHC2バルブ・2気筒
- 排気量●248cc
- 最高出力●18kw(24ps)/8,500rpm
- 最大トルク●22N・m(2.2kgf・m)/6,500rpm
- ミッション●常時噛合式6段リターン
- 全長×全幅×全高●2,145×760×1,075mm
- ホイールベース●1,430mm
- 装備重量●183kg
- シート高●780mm
- 燃料タンク容量●13L
スズキの誇る開発陣が手掛けた世界戦略車
今回のマシン達。生産国を調べてみれば、ホンダ、カワサキはタイ生産。そう、タイという国は、かなり昔から日本ブランドのモーターサイクルを製造していることでも知られている。ところが中国はどうだ。僕は、これまでいくつかの中国生産モデル(コピー品)に乗ったことがあるのだが、それは酷かった。ビジネスバイクであればいざしらず、中国でスポーツモデルを作るということには、ちょっと抵抗があったのだが・・・・・・。
まず、しっかり日本の設計。管理が行き届いたなかでは、そんな心配はまったく要らなかったということ。つくりの荒さはみられず、今回のマシン達の中ではむしろ一番高級感のある仕上がり。走行フィーリングも、なんだか1クラス上の上級車のフィーリング。エンジンしかり、車体しかり。最高出力は24馬力。車体重量は183kgと、スポーツバイクとしては期待できないカタログ数値。しかし、トルクは十分確保され、低中速ではロングストロークらしい力強さを発揮してくれる。そしてOHCにもかかわらず、きっちり高回転も回るからスポーツできる。
コーナーリングも、フロントの接地感が高く、安心して身体をイン側に預けていける。ネガに思われる車重も良い方向に働いているのだろう。長いホイールベースは安定性も高く、快適性の向上にも寄与していると思われるのだが、ダルな感触はなく、ハンドリングは至って軽快だ。想像以上の完成度。個人的には「スタイリングが・・・・・・」と思っていたのも、いまでは過去の出来事になりつつある。自分好みにカスタムしていけそうなシンプルさも特徴である。