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MEGA SPORTS
[エンジン形式]
水冷並列4気筒DOHC4バルブ
[排気量]
1.340cc
[最大出力]
145kW(197ps)/9,500rpm
[車両重量]
260kg
[エンジン形式]
水冷並列4気筒DOHC4バルブ
[排気量]
1.441cc
[最大出力]
147.2kW(200ps)/10,000rpm
[車両重量]
268kg

 メガスポーツとは、圧倒的なパワーと最高速に加え、スーパースポーツ並みの運動性能を併せ持った“最強”のストリートモデルのこと。このジャンルを確立したのがハヤブサであり、それ以前に最速マシンの歴史を築いてきたZZRシリーズがあったことは有名な話。メガスポーツたる所以はまずその怒涛の加速を生む大排気量エンジンであり、これを受け止める頑丈な車体と超高速で空気を切り裂くエアロフォルムにある。
 08年モデルで新型になったハヤブサには走行シーンによって出力特性を選べるS-DMSが装備され、従来の暴力的なパワーは調教されて、普通のライダーでも扱いやすくなった。低い重心位置から転がるようにリーンするハンドリングは従来どおりで、巨体のわりに切り返しは軽快で素直。乗りこなしていくと小さく感じる。
 対するZX-14Rもハヤブサを意識した改良が加えられ、パワーモードに加え最新スペックのトラクションコントロール(KTRC)が与えられた。これが秀逸で、後輪がスピンするとパワーを制御してグリップを回復してくれる。ABSも含めて雨天などは絶大な安心感を与えてくれ、最新システムで一歩リードする。ハンドリングは従来からピッチングを生かせるスポーティな味付けだったが、新型になり安定性重視となりややツアラー色が強まった感はある。
 いずれにしろ、パワーやスピードでは甲乙つけがたい領域であることはたしか。自分で操るスパルタンさを求めるならハヤブサ、長距離でも疲れない穏やかさも欲しいならZX-14Rがお薦めだろう。

【テスター/佐川健太郎】

ドライブモードセレクター
3つの出力特性が
セレクトできる
S-DMS(スズキドライブモードセレクター)は、右ハンドルバーのスイッチで操作。走行シーンや好みに応じて3つの走行モードから選択可能になっている。
タンデムシート
タンデムシートは
付け替えタイプ
シングルシートカバーと付け替え可能なタンデムシートを設定(グラブバーも要取り付け)。内部に小物入れが設けられ、ツーリングでの使い勝手も良い。
フロントマスク
この顔で迫られたら
逃げるしかない
迫力のフロントマスク。4眼プロジェクターライトは中央2灯がローで外側2灯がハイ、その両脇がポジション。上部の開口部はラムエアダクトになっている。
左手元のスイッチ
最新の
電子デバイスがサポート
左手元のスイッチにより「ロー」と「フル」の2つのパワーモード、および3段階のKTRC(カワサキ・トラクション・コントロール)の設定ができる。

ハヤブサは人気モデルだけに中古車のタマ数も豊富。狙い目はフルモデルチェンジを受け、より扱いやすくなっている2008年以降。一方、ZX-14Rは2012年に登場したモデルだけに中古の数はまだ少ない。しかし、中古車として登録されている車両は走行距離も短く、見つかればお買い得なモデルが多い。

KAWASAKI ZZR1400
中古相場/90.1万円
従来型ZZR1400はオープンクラスキングを標榜して2007年に登場。アルミモノコックフレームに190psを発揮する1352cc直4を搭載、フルアジャスタブルショックを採用するなど戦闘力は一線級だ。
カワサキ ZZR1400

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