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冬の走りを楽しむために 〜知っておきたいマメ知識〜
最新ウエア事情

防寒と同じくらい重要なのが、冬ならではのライディングのポイントだ。安全で快適に冬のバイクライフを楽しもう!

最新ウエア事情

 POINT 

1

いきなり滑る路面凍結に注意

冬のライダー

 冬のライダーにとって一番怖いのは、凍結した路面だ。特に、山間部の日陰やトンネルの出入り口、さらに橋の上などで路面凍結が起こりやすくなる。
 この、凍結の原因は雪や雨だけでなく、空気中に含まれる水分もその一つ。冬の良く晴れた翌日朝方は、気温が冷えこむ放射冷却がおこりやすい。これは空気中の水分が冷えた路面の上で凍結するというメカニズムによるものだ。
 一般的に路面が凍結する温度は、マイナス3℃と言われるが、前述の日陰や橋の上などは、風によって冷やされやすく、外気温度が0℃であっても路面凍結が起こる。
 また、凍結を防止するため路面に撒かれる防止剤にも注意が必要。凍結防止剤はおもに塩化カルシウムが利用されており、車体に付着すると腐食の原因となる。それらが撒布された道路を通行した後は、早めに洗車しよう。

凍結しやすい個所   ● 峠のなどの日陰部分   ● 橋の上   ● トンネルの出入り口

 POINT 

2

『急』の付く運転を極力避ける

 気温が低い季節は、タイヤ、サスペンションを始め、オイルやベアリングなど、バイクの各部が冷えている。そんな状態での走行は、機関に大きな負担を掛け、愛車の寿命を縮めることにもつながる。体を馴染ませるためにも、走り出しは、ゆっくりとしたライディングを心がけたいものだ。
 また、気をつけたいのは、ツーリング先などで休憩した後。止まっている間に、それまで温まっていたタイヤの表面が冷やされ、休憩前と同じようなペースで走り出した途端に、タイヤがグリップを失いスリップ、ということもある。
はやる気持ちを抑え、いつもよりペースは抑えめにし、周りの景色を楽しむぐらいの心の余裕をもつようにしよう。

 POINT 

3

体が冷えきる前に休憩を取ること

 寒い中、バイクで走っていると、ついつい目的地に早く付くことばかりを考えて、休憩をなかなか取らなかったり、体がかなり冷えてしまってから休憩を取る、なんてことが多々ある。けれど一度体が芯まで冷えてしまうと、ちょっとの休憩では、なかなか温まりにくくなる。
 そこで、休憩するルールを自分の中で決めて、定期的に取るように心がけて出掛けよう。

 POINT 

4

低粘度のオイルで始動性アップ

 オイル粘度の違いで、エンジンの始動性は変わってくる。もっともメーカー指定粘度なら問題ないが、それよりも粘度の高いオイルを入れている場合は、低いものに交換したい。気温が低いとオイル自体が固くなるため、高粘度のオイルでは始動性が著しく低下する場合があるのだ。

オイル
バイクで北極点と南極点を走破! 想像を絶する極寒の世界とは?

 私が最初に北極点へバイクで到達したのは1987年ことです。当時は専用のウエアなど無く、登山用のウエアを持って行きました。マイナス50〜60℃という気温は、大気中のビニール袋が粉々になってしまう世界。バイクは、寒さのあまりシートが石のようにガチガチに凍り、サスペンションは1ミリも沈まない。さらに、エンジンは前側と後側とで温度が大きく変わるため、シリンダーやピストンが歪んでしまうなど、常識が通用しません。そこで、1987年は、スノーモビルの技術を使ってバイクを改良、目標を達成することができたのです。
 それから5年後、南極点を目指した時には、専用のウエアを作っています。南極や北極の雪の中では、バイクで走ると言っても、実際には押している時間がかなり長い。走っているときは防寒機能を高めれば良いだけですが、押しているときは汗をかくので体温調節のためにベンチレーション機能が欲しくなる。そこでグローブをしたままでも簡単に腕まくりや膝まくりできるよう袖口部分を太く設計し、さらに外しやすい面ファスナーを使うなど、スペシャルなウエアを用意して、目標を達成することができたのです。

冒険家

風間深志

1950年山梨県生まれ。オートバイによる史上初の北極点、南極点到達記録を持つ。パリダカールラリーへの日本人初参戦など、冒険家でありながら日本のオートバイラリーの先駆者でもある。

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