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ストリートの主流「トラディショナル&イージーオフ」
ストリートの主流「トラディショナル&イージーオフ」
ホンダ CB223S

ホンダ CB223S

なんとキャブ仕様のまま排ガス規制をクリアするCB223S。どんなスタイルにも化けられるスタイルはカスタムベースにぴったり。

ヤマハ SR400

日本を代表する4ストシングルがSR400。FIを搭載しつつも独自のエンジンフィールは健在だ!

ヤマハ SR400
カワサキ エストレヤ

カワサキ エストレヤ

いち早くFI化に踏み切ったエストレヤ。実は来年で生誕20周年を迎える隠れたロングセラー。

トラディショナル系も進化している!

 扱いやすい性能で気軽に乗れ、構造もシンプルで丈夫……そんなシングルの利点を最大限に生かしているのがストリートバイクといえるかもしれない。免許取立ての初心者から、ベテランまで実に幅広い層が楽しめるのも4ストシングルの魅力のひとつ。また、カスタムパーツのラインナップも豊富だし、バイクの基本メカニズムを学ぶベースとしても非常に有益なモデルといえるのだ。どんなに時代が変わっても、4ストシングルがバイクの基本スタイルであることは変わりない。
 さて、現状のストリートバイクのラインナップは排ガスや騒音規制の問題で一時期よりも少なくなっているが、FIを導入したモデルも販売されている。多くの場合は以前のモデルよりもパワーダウンを強いられてはいるものの、FIの味付けでそれらを感じさせない工夫は各社に共通している。
 シングルを語る際によく用いられる『味わい』という言葉があるが、「FIだから味わいが……」なんてことは決してない。シングルエンジンの味とは、エンジンのボア×ストローク、クランクシャフトやフライホイールの設計に因るところが大きい。もちろん気化器による部分もあるがそれが全てのカギではないのだ。
 FI化された各車を乗り比べると分かるが、車両の性格を良く考えて味付けしてあるので、キャブ時代のモデル同様にエンジンのフィーリングを楽しむ事が出来る。環境に厳しい現代の事情を考えると、これらモデルが新車販売されていることは喜ぶべきことなのだ。

ロイヤルエンフィールド ブレット350

平均相場49万円

ロイヤルエンフィールド ブレット350

古きよき英国車の雰囲気を残すインド製ロイヤルエンフィールド。古典的エンジンを味わうならコレ。

平均相場21万円

ホンダ GB250

なんとDOHCシングルを搭載するGB250クラブマン。絶版だがこのクラスではいまだ最速クラスのマシン。

ホンダ GB250
スズキ ST250

平均相場26.4万円

スズキ ST250

ボルティからクラシック路線を引き継ぐST250。現行モデルはFI搭載で信頼性も高いといえるだろう。

平均相場30.6万円

ホンダ CB400SS

残念ながら生産中止になってしまったが、まだまだ市場には車両が数多く流通する。400ccクラスでは狙い目。

ホンダ CB400SS

お手軽&スタイリッシュ

 誰にでも親しみやすいデザインながら、所有する悦びや走る楽しさを兼ね備えたトラディショナル系のシングルたち。ここではちょっとした個性派から、ド定番のモデルまで今がお買い得なモデルを紹介しよう。初めての相棒として選ぶのも良いだろうし、カスタム前提で購入していじり倒すのも良いだろう。車両の個性を理解して自分だけの一台を見つけてみよう。

ヤマハ TW225E

ヤマハ TW225E

排気量を225ccまで拡大したTW。市場でのタマ数は多いが、狙うならノーマル車をオススメする。

イージーオフで気軽にオフロード

ホンダ FTR223

初代FTRよりもマイルドで親しみやすいのがFTR223だ。本格ダートラ走行もこなせる実力派。

ホンダ FTR223
スズキ バンバン200

スズキ バンバン200

かつてのバンバンをイメージさせる車両。丸みを帯びたスタイルで女性にも人気の一台。

ホンダ XL230

わずか2年足らずで生産中止となってしまったXL230。市場には無改造車が多い傾向だ。

ホンダ XL230
カワサキ 250TR

カワサキ 250TR

往年のスクランブラーを再現したTR。同型エンジンのエストレヤよりも市場価格は低め。

スズキ グラストラッカー

ストリートトラッカーとして登場したグラトラ。兄弟車のBIGBOYと共にタマ数は豊富だ。

スズキ グラストラッカー

気軽なオフスタイル それがイージーオフ!

 ストリート系車両の中でも、このところ人気の高いモデルが、FTRや250TRなどのモデルだ。どちらも往年のスクランブラーやダートトラッカーなどのダート系バイクをイメージさせるスタイルで、クラシック系シングルと人気を二分していると言えるだろう。
 これらのモデルでは、エンジンを多機種からのを流用して専用の車体に搭載するパターンが多いが、それに加えて外装パーツに樹脂が多用されることから、車体価格が低く設定されているのも特徴のひとつ。安く気軽に4ストシングルを楽しみたいのなら、手頃な価格帯の車両なのだ。また、本気すぎるオフロードはチョット……というユーザーにとってもオススメできる。
 もちろん、その気になりさえすれば、軽量で扱いやすい車体を生かして本格的なオフロードツーリングを楽しむこともできる。車高が高くパワーもある本格オフモデルにはない気軽さ。ここで紹介したモデルであれば、誰にでも気軽にオフロードの世界を楽しめる。入門オフとしてもピッタリの車両といえるだろう。

モトクロッサーの4スト化がもたらした進化の度合いはすさまじい。市場の声次第では過激なマシンも登場する!?

パーツ
パーツ
FIコントローラー

CRFで採用されたFIコントローラー。こうしたキットが市販モデルにも用意されればカスタムも楽しくなる。

ナンバー付き高性能シングル 『全盛』の時代は来るか?

 2011年は魅力的な4ストシングル車が続々とデビューする、シングルファンにとってはたまらない一年となりそうだ。冒頭でも述べたとおり、ここ10年以上、ロードモデルに関してはスポーツシングルのラインナップがなく寂しい時期が続いていた。しかしオフロードモデルを中心とする技術革新が継続していたこともあり、4ストシングルエンジンは確実に進化を遂げている。そこにMotoGPでの盛り上がりが加われば、間違いなくスポーツシングルのカテゴリーは盛り上がりを見せるはずだ。
 各種環境対応を考えると、競技車両のようなハイスペック化が望めないにしても、チューニングする余白があるのなら、気軽にいじれるシングルバイクに再び人気が集まる時代が来るかもしれない。

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