2025/01/30 18:12:49 更新ゼファー1100クラッチマスターシリンダーオーバーホール済カワサキ ZEPHYR1100
クラッチのマスターシリンダーをオーバーホールします。 症状としては、信号待ちでクラッチを握って止まってると徐々にクラッチが繋がっていき進みだしてしまう恐怖の症状です。 クラッチフルードの漏れは無いので、マスターシリンダー側で油圧を保持できていない感じですね。 それではバラシていきましょう。

車体から外し、レバーも外し、このCクリップを外します。

中身を引っこ抜きます。 内部の部品はこれだけです。 これは全部交換なので本体側をキレイに掃除します。 劣化したブレーキフルードが固形のカスになっているので削り落とす感じですね。


キレイになったら新品部品を組み付けます。

だいたいのメーカーがこれで1つの部品設定です。 ゴム部分だけでいいんですけどね、、、そうはさせてくれません。


ブレーキ関係のパッキンにはこのメタルラバーを愛用しております。 これでゴムを潤滑してこんな感じでセットして 本体へ戻していきます。


ダストブーツにはシリコングリスを塗っておきます。


車体に取り付けます。 ホース取り付け部のワッシャーはワッシャーが潰れることにより密着して漏れを防いでいるので再利用できません。なので通称クラッシュワッシャーと呼ばれたりします。 緩めたり外したりしたら都度新品が望ましいです。 エンジンオイルのドレンワッシャーも一緒ですね。 ちなみに、このワッシャー(パッキン)は主にアルミと銅があり どこかで聞いた話しだと、アルミが約18N・m 銅が約20N・mの締め付けトルクで潰れるらしいです。(諸説あり) アルミと銅どっちがいいかと聞かれたらケースバイケースです! 個人的には、動きの多い箇所(Rブレーキのマスター側など)や負荷のかかりそうな箇所(オフ車のFブレーキなど)には鉄かステンのバンジョーボルトで銅ワッシャーを使い強めの締め付けトルク。 見た目重視や軽量化でアルマイトのかかったアルミバンジョーボルトなどはアルミワッシャーみたいな感じで意識しています。
そんなこんなで、フルードを入れエア抜きをしたら完成です。 古い年式のバイクはいろんなとこのゴム製品が劣化していきます。 早めの点検がオススメです。 お気軽にご相談ください。
対象車両情報
- メーカー・ブランド
- カワサキ