【原付スクーター パンク修理】ヤマハJOG パンク修理(ミッツ・ハーの作業実績 2023/12/11)|バイクの整備・メンテナンス・修理店を探すなら【グーバイク(GooBike)】

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2023/12/11 17:41:35 更新【原付スクーター パンク修理】ヤマハJOG パンク修理ヤマハ JOG ZR

作業実施日 2023/12/11

ヤマハの原付スクーターJOGがパンク修理です。 夜間にお出かけ先でパンクし、レッカー車でレスキューされてきました。 お出かけ先でオートバイに戻ったらタイヤの空気が抜けていることに気づかれたそうです。 チューブレスタイヤですからタイヤが裂けていなければ急に空気は抜けません。 徐々に抜けて行って気づいたときにはタイヤに空気がほとんどのこっていなかったのかもしれません。

チューブレスタイヤは異物がささってパンクしても急に空気が抜けることはありません。 少しずつ抜けていくので久しぶりに乗れば気付くのですが、毎日少しずつだとライダーは気付かないことがあります。 その為にも空気圧は定期的に点検しましょう。 前後計測し均等に空気が減っていれば正常ですが、どちらかが著しく減っていればパンクを疑って点検します。 点検時はまず空気圧を適正(または適正以上)にしてからタイヤ表面を見てください。 何か異物(釘等)がささっていないか? それを見つけたらせっけん水(食器洗い洗剤を薄めたものでOK)を可能ならスプレーで吹き付けてください。 カニが泡を吹くように空気が漏れてるのが確認できればパンク個所確定です。 異物がささってても小さなものだったり、あるいは走行したことにより異物の頭が削られて簡単に見つけられない場合があります。 この場合はタイヤ全体にせっけん水を吹きかけます。 どこかでプクプクと細かい泡が出てくる個所があればパンク個所確定です。

パンク個所を確定し異物を見つけても、あわてて異物を抜かないでください。 抜けた瞬間に空気は一気に抜けてしまいます。 慌てずにタイヤの空気を補充すれば走行することができます。 ただし僅かとはいえ空気は漏れ出していますので出来るだけ早めに修理できるところまで移動し、高速道路は使わずに一般道を法定速度内で安全運転してください。 可能性は低いものの、異物が何かの拍子に抜けてしまったら(あるいは更に刺さってタイヤ内に貫通して脱落したら)空気は一気に抜けます。 あくまでもパンク修理箇所までの移動という緊急措置であり、できることならその場で修理するかレッカー車を手配するのがベターです。 今回はタイヤにしっかりとビスが刺さっているのが確認できました。 タイヤに抜けてしまった空気を入れてビスをペンチでつまんでみるとかすかに空気が漏れる音が聞こえます。 せっけん水をつかうまでもありませんでした。

タイヤの端にささっていますがここなら修理可能です。 接地面であれば修理できるのですが、あまり端にささっていてる場合やサイドウォールは修理不可能です。 路面に接地するタイヤ表面の下にはブレーカー(ラジアルならベルト)という補強コード層がありますが、サイドウォールは走行時にたわませる必要があり補強されていません。 従ってこの部分に異物がささると裂けてしまいますし、パンク修理をしてもそこの穴が拡大してしまうことがあります。

タイヤのパンクはほとんどが後輪です。 ビスや釘などの異物はタイヤに刺さるような角度で路面に置かれているわけではありません。 転がっているだけです。 そこをタイヤが通過しても刺さりません。 但し通過すると異物は弾かれるように転がったり飛んできたりします。 その際に絶妙なタイミングで、これまた絶妙な角度でタイヤに刺さっていくのです。 美味い具合に路面で釘やビスが上を向くんですね。 そのタイミングで後輪がそれを踏むのです。 だから後輪がパンクしやすいのです。 高速道路などでは前を走行中の車両が跳ね上げた異物を後続車両が踏むことがあります。 高速ですから異物の釘やビスが再び路面に転がって倒れる前に後続車が踏みつけてしまうのです。 なので前輪がパンクすることはありえます。 しかしながら確率はやはり圧倒的にリアタイヤのパンクのが多いのです。

ビスを抜き取ると一気に空気が漏れ出しました。 すかさずリーマーと言う工具で穴を少し広げながら整えます。 内部のブレーカーやベルトがささくれていると修理剤がうまく挿入できないので穴を整えるのです。 フォーク言われる工具にパンク修理補修材をセットします。 ベーコンなんて言われ方をするこの修理剤、確かにビールと一緒に食べると美味しいビーフジャーキーにも見えますしサラミにも見えます。 でも匂いがゴムなので間違って食べることは無いと思いますが子供が手を触れない場所に保管しましょう。 このベーコンにセメントと言われる加硫接着剤を塗布。 この加硫接着剤は潤滑材としての機能も果たしてくれます。 リーマーを引き抜き、かわりにこのベーコンを工具のフォークごと挿入。 力いっぱい勢いよく刺すと、貫通してサラミがタイヤ内部に落ちてしまうので注意しつつ適当なところまで挿入したあと引き抜きます。 するとベーコンだけがタイヤにのこって穴を塞いでくれます。 すぐに空気圧を再度適正値に調整します。

加硫接着剤は加熱・加圧することで化学反応をおこします。 ゴムを分子結合させてくれるのでタイヤとベーコンを一体化させてパンク穴を完全にふさいでくれるというわけです。 走行熱を加えれば結合しやすくなりますがいきなり走るわけにもいきませんので空気を入れて空気圧で加硫反応させるわけです。 はみ出したベーコンを少しひっぱりながらせっけん水を吹き付けます。 うん…泡は出てこないので空気は漏れてないようです。 これでOK あとははみ出したベーコンを切り取れば作業終了です。

よくこのような詰め物をしてのパンク修理は応急処置であり、そのままは危険と言う話しを聞きます(主にネットで) その為、裏側からパッチを貼付けて直すべきだと。 でもそんなことは無いと思います。 基本的にパッチも加硫接着剤で密着させます。 要は同じなんですよね。 穴をゴムで塞いで、加硫接着剤で密着させるということは同じなんです。 ご希望があればパッチを使って修理しますが、その場合はホイールを車両から取り外し、ホイールからタイヤを取外し、その上でパッチを貼ってから再びタイヤを組む… タイヤ交換と同じ作業をします。 もちろん手間と費用がかかるわけですが、その費用対効果があるとは思えないのです。 詰め物で穴を塞ぐ方法は危険だと思う方は、そこまで心配ならパッチ修理ではなくタイヤ交換しちゃったほうがいいと思います。

もしもの時の為にツーリング時はパンク修理キットを持参されることをおすすめしますが、一番大事なのはレッカーサービスの活用ですね。 自動車保険にも付帯してるはずですし、ファミリーバイク特約を使用してるのでレッカー対象外と言う方にはレッカーサービスだけに加入いただくことも可能です。 キットのご用命やレッカーサービスへのご加入はお気軽にご相談ください。

対象車両情報
メーカー・ブランド
ヤマハ
車種
JOG ZR
作業実績タグ

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レビュー

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